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古今著聞集 →古今著聞集🔗⭐🔉
古今著聞集 →古今著聞集
御使再三に及びければ、さのみは子細申がたくて、まいりにけり。けんもさの両面の水干に、袖にむばらこきに雀のゐたるをぞ縫たりける。紫のすそ濃(ご)の袴をきたり。ことにあざやかにさうぞきたれども、物を思いれたるけしきあらはにて、しめりかへりてぞみえける。御室の御前に、御さかづきをさへられたるおりにてありければ、人々千手に今様をすすめければ、
過去無数の諸仏にも すてられたるをばいかがせん
現在十方の浄土にも 往生すべき心なし
たとひ罪業をもくとも 引摂(いんじよう)し給へ弥陀仏
とぞうたひける。
広辞苑 ページ 24293 での【古今著聞集 →古今著聞集】単語。