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曾根崎心中 →曾根崎心中🔗⭐🔉
曾根崎心中 →曾根崎心中
此の世のなごり。夜もなごり。死(しに)に行く身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づつに消えて行く。夢の夢こそあはれなれ。あれ数ふれば暁の。七つの時が六つ鳴りて残る一つが今生(こんじよう)の。鐘のひびきの聞きをさめ。寂滅為楽とひびくなり。鐘ばかりかは。草も木も空もなごりと見上ぐれば。雲心なき水のおと北斗はさえて影うつる星の妹背の天の河。梅田の橋を鵲(かささぎ)の橋と契りていつまでも。我とそなたは女夫(めおと)星。必ず添ふとすがり寄り。二人が中に降る涙川の水嵩(みかさ)もまさるべし。向の二階は。何屋とも。おぼつか情最中にて。まだ寝ぬ火影声高く。今年の心中よしあしの。言の葉草や。しげるらん。
広辞苑 ページ 24298 での【曾根崎心中 →曾根崎心中】単語。