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あ・ける【明ける・開ける・空ける】🔗🔉

あ・ける明ける・開ける・空ける】 〔他下一〕[文]あ・く(下二) (アカ(明・赤)と同源で、ものを明るみに出す意) ①境・仕切り・おおいなどで内・外の通いを閉ざしているものを除き、通れるようにする。開く。万葉集12「朝戸―・くれば見ゆる霧かも」。源氏物語蜻蛉「泣く泣くこの文を―・けたれば」。「窓を―・ける」「鍵を―・ける」「金庫を―・ける」 ②場所をふさいでいるものをどけて、はいる場所をつくる。そこをからにする。そこに隙間をつくる。間を離す。源氏物語蜻蛉「心なし。道―・け侍りなんよ」。宇治拾遺物語10「刀のさきして、みそかに穴を―・けて」。「部屋を―・ける」「グラスを―・ける」「水を―・ける」 ③器物の中の物をほかに移す。浮世風呂2「ハイハイトくみきたり、とめ桶へ―・ける」。「瓶の半分をコップに―・ける」 ④留守にする。また、外泊する。「家を―・ける」 ⑤仕事などの、禁制・束縛などを解き、何かに使える状態にする。暇な時間をつくる。日葡辞書「ヒマヲアクル」。「手を―・ける」 ⑥(閉ざした扉をあける意で)営業などを開始する。「商売の口を―・ける」「店を―・ける前に客が押しかける」 ⑦包み隠しをなくす。打ち明けて話す。 ⑧(「らちを―・ける」の形で)事態解決の手順や方法を見つける。日葡辞書「ラチヲアクル」 ◇あかるくなる意に「明」、ひらく意では「開」、からにする意には「空」をふつう使う。 ⇒開けてびっくり玉手箱

広辞苑 ページ 251 での明ける単語。