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か・える【替える・換える・代える・変える】カヘル🔗⭐🔉
か・える【替える・換える・代える・変える】カヘル
〔他下一〕[文]か・ふ(下二)
(室町時代頃よりヤ行にも活用した)
➊《替・換・代》事物を互いに入れちがわせる。
①入れちがわせる。交互にさせる。万葉集2「敷たへの袖―・へし君玉垂れの越野おちの過ぎゆく又も逢はめやも」
②それを取り除き別のものにする。交換する。とりかえる。(特に、「身に―・える」「命に―・える」などの形は、それを犠牲にするの意に使われる)伊勢物語「飽かねども岩にぞ―・ふる色見えぬ心を見せむよしのなければ」。源氏物語明石「身に―・へてこの御身一つを救ひ奉らん」。「部品を―・える」「商売を―・える」「円をドルに―・える」
③交代させる。代りをさせる。古今和歌集雑「母あやまちありといひて斎院を―・へられんとしけるを」。「これをもって御挨拶あいさつに―・えます」
④一椀の飯を残らず食べてまた新しくよそう。おかわりする。狂言、岡太夫「太郎くはじや―・へて進ぜい」
⑤古い水をかい出して新しい水を入れる。「井戸を―・える」
➋《変》事物の状態・質をそれまでと異なったものにする。
①変化させる。古今和歌集序「同じやうなれば、すこしさまを―・へたるなるべし」。源氏物語空蝉「うつせみの身を―・へてける木のもとに猶人がらのなつかしきかな」。日葡辞書「テヲカユル」。「髪形を―・える」「顔色を―・える」「生活を―・える」「方針を―・える」
②時間・場所などを前と別にする。万葉集12「月―・へて君をば見むと思へかも日も―・へずして恋のしげけく」。蜻蛉日記中「所―・へたるかひなく、むま時ばかりに、にはかにののしる」。「机の位置を―・える」
◇「替」は、ある物にかえて別の物にする、「換」は、物をとりかえる、「代」は、他の物にその役目をさせる意で使うことが多い。
広辞苑 ページ 3384 での【替える】単語。