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○垣繕うかきつくろう🔗🔉

○垣繕うかきつくろう 主に雪の多い地方で、冬の風雪などで破損した垣を、春になって修理する。〈[季]春〉 ⇒かき【垣・牆】 かき‐つくろ・う掻き繕ふ‥ツクロフ 〔他四〕 「つくろう」を強めていう語。古今著聞集6「鶴のはね―・ひしうれしさは」 かき‐つけ書付】 ①要件などを書きつけた紙片・文書。メモ。「―をなくす」 ②江戸時代、将軍や老中の命令を伝えた公文書。おかきつけ。 ③勘定書。かきだし。「飲み屋の―」 かき‐つ・ける書き付ける】 〔他下一〕[文]かきつ・く(下二) ①書きとめる。書きしるす。「ノートに―・ける」 ②書きなれる。「―・けた万年筆」 かぎ‐つ・ける嗅ぎ付ける】 〔他下一〕[文]かぎつ・く(下二) においで物を探しあてる。転じて、探り当てる。それと心づく。かぎだす。「猫が魚を―・ける」「隠れ家を―・けられる」「事件を―・ける」 かぎっ‐こ鍵っ子】 両親が勤めに出て家に誰もいないため、いつも鍵を持ち歩いている子。 かきつ‐た垣内田】 垣根の中にある田。万葉集13「甘南備かむなびの清き御田屋の―の池の堤の」 ⇒かき‐つ【垣内】 かき‐つた・える書き伝える‥ツタヘル 〔他下一〕[文]かきつた・ふ(下二) 書き残して後世に伝える。 かき‐つづ・く掻き続く】 〔他下二〕 (多く「―・け」の形で副詞的に用いる)「つづく」を強めていう語。源氏物語薄雲「古への事ども、―・けおぼし出でられて」 かき‐つづ・ける書き続ける】 〔他下一〕[文]かきつづ・く(下二) 筆をとどめずに書く。続けて書く。源氏物語須磨「―・けむもうるさし」。「日記を―・ける」 かき‐つづ・る書き綴る】 〔他五〕 言葉を書き連ねる。文章を書く。つづる。「思いの丈を―・る」 かぎっ‐て限って】 ①…といえども。…であっても。浄瑠璃、心中天の網島「女房―この文見せず」 ②(助詞「に」の下に付けて)…だけは。…に関するかぎりは。「あの日に―いなかった」「彼に―嘘をいうはずはない」 かきつ‐の‐つちいっき嘉吉の土一揆】 嘉吉元年(1441)京都を中心におこった大規模な徳政一揆。嘉吉の乱を機に、京都周辺各地の農民が土一揆をおこし、京都諸口を制圧、土倉を襲撃、幕府に山城一国平均徳政令を出させ、さらに天下一同の徳政令を出させた。 ⇒かきつ【嘉吉】 かきつ‐の‐らん嘉吉の乱】 嘉吉元年(1441)赤松満祐が将軍足利義教を殺害し、自らも領国播磨で、幕府の派遣した山名持豊(宗全)らに攻められて自刃した戦乱。 ⇒かきつ【嘉吉】 かきつばた杜若・燕子花】 (古くは清音) [一]〔名〕 ①アヤメ科の多年草。池沼や湿地に生じ、高さ約70センチメートル。葉は広剣状。初夏、花茎の先端に大形の花を開く。色は通常紫または白。大きな3枚の外花被片には中央に1本の白線が入る。観賞用にも栽培。花を布にこすりつけて紫色に染める。顔佳草かおよぐさ。〈[季]夏〉。万葉集7「―衣に摺りつけ」 カキツバタ 提供:OPO ②襲かさねの色目。山科流では、表は萌葱もえぎ、裏は紅梅。または、表は二藍ふたあい、裏は萌葱。 ③紋所の名。カキツバタの葉と花とをとりあわせたもの。 [二]〔枕〕 「にほふ(匂ふ)」「さき(佐紀)」にかかる。 かきつばた杜若】 能。金春禅竹作の鬘物かずらもの。三河国八つ橋の杜若の精が女となってあらわれ、在原業平東下りの物語を舞う。 かき‐つぶし書き潰し】 書き損なうこと。また、書き損じた反古紙。 かき‐つ・む書き集む】 〔他下二〕 書きあつめる。 かき‐つ・む掻き集む】 〔他下二〕 掻きあつめる。 かき‐づめ掻爪】 箏曲で、隣り合う2本の弦を人差指・中指の順にすばやく手前に弾はじく奏法。 かぎ‐づめ鉤爪】 哺乳類・鳥類・爬虫類に見られるような前後および両側に湾曲した爪。クモ・ダニなどの肢端の鉤状突起をもいう。人間や類人猿の扁爪ひらづめに対するもの。 かき‐つ・める書き詰める】 〔他下一〕[文]かきつ・む(下二) ①余白のないまでに書く。一面に書く。 ②手を休めずに書く。 かきつ‐やぎ垣内柳】 垣の内にある柳。「垣つ柳」(垣根の柳)とも解される。万葉集14「―若末うれつみ枯らしわれ立ち待たむ」 ⇒かき‐つ【垣内】 かき‐つら・ぬ掻き連ぬ】 〔他下二〕 つぎつぎに並べる。連ねる。後拾遺和歌集「―・ねたる初雁の声」 かき‐つら・ねる書き連ねる】 〔他下一〕[文]かきつら・ぬ(下二) 続けて書く。並べたてて書く。 かき‐つ・る掻き連る】 〔自下二〕 つれだつ。同伴する。源氏物語「すけたち―・れ参りて」 かき‐て書き手】 ①文字または画を書く人。また、書いた人。筆者。 ②書画に巧みな人。名筆。 かき‐て掻手】 箏曲で、隣り合った2本の弦を中指で手前に弾く奏法。 かぎ‐て鉤手(→)「かぎのて」に同じ。 かき‐てのごい柿手拭‥ノゴヒ 柿渋で染めた手拭。しぶてのごい。 がき‐どう餓鬼道‥ダウ 〔仏〕三悪道・六道・十界の一つ。ここに住する者は、内障・外障によって飲食することができず、常に飢餓に苦しむ。餓鬼。餓鬼趣。 かき‐どおし垣通し‥ドホシ シソ科の蔓性多年草。茎は四角、垣根などの狭い隙間に入り込むのでこの名がある。葉は円状腎臓形で、縁に鈍い切れ込みがあり、粗毛を持つ。春、葉腋に淡紫色の唇形花を開く。茎葉を疳かんの薬、強壮薬とする。疳取草。漢名、馬蹄草。文明本節用集「積雪草、カキトヲシ」 カキドオシ 撮影:関戸 勇 かき‐とじ・む書き閉ぢむ‥トヂム 〔他下二〕 書き終える。終りまで書く。源氏物語夕霧「書きも閉ぢめ給はぬやうにて」 かき‐とど・める書き留める】 〔他下一〕[文]かきとど・む(下二) 書いて後に残しておく。書きとめる。源氏物語玉鬘「などて返し給ひけむ。―・めて姫君にも見せ奉り給ふべかりけるものを」。「記録に―・める」 かき‐どなり垣隣】 垣を中にしたとなり。 かき‐とば・す書き飛ばす】 〔他五〕 ①文章をねったりせず、速く書く。 ②うっかり一部分を抜かして書く。書き落とす。「一行―・す」 かき‐とめ書き止め】 文書の本文の末尾に書く言葉。書状の「恐々謹言」、下文くだしぶみの「以下」など。 かき‐とめ書留】 ①文字で記して後に残しおくこと。また、その文書。 ②書留郵便の略。「―で送る」「―速達」 ⇒かきとめ‐こづつみ【書留小包】 ⇒かきとめ‐ゆうびん【書留郵便】 かきとめ‐こづつみ書留小包】 書留郵便の手続による小包郵便物。 ⇒かき‐とめ【書留】 かきとめ‐ゆうびん書留郵便‥イウ‥ 郵便物特殊取扱の一種。引受けから配達までの記録をして送達し、その証跡を明らかにする郵便。書留・現金書留・簡易書留の3種がある。 ⇒かき‐とめ【書留】 かき‐と・める書き留める】 〔他下一〕[文]かきと・む(下二) 覚えのため、ちょっとしたことを書いておく。メモする。かきとどめる。「住所を手帳に―・める」 かき‐ともし掻灯(→)「かいともし」に同じ。 かき‐とり書取り】 ①書きうつすこと。また、その文。 ②読みあげられる語句・文章をそのまま文字に写し取ること。また、仮名かなで記したものを漢字に改めること。「漢字の―の試験」 かぎ‐とり鍵取・鎰取・鑰取】 ①律令制で中務なかつかさ省内蔵寮・大蔵省などに勤務し、朝廷の倉庫の鍵を管理した官人。典鑰てんやく。主鑰。かぎのつかさ。 ②寺社・荘園や近世の村で、厨子・倉庫・郷倉などの鍵を預かる役。 かき‐と・る書き取る】 〔他五〕 人の話したことを文字にかく。文章または語句などを写し取る。「ノートに―・る」「碑文を―・る」 かぎ‐と・る嗅ぎ取る】 〔他五〕 においから何物かを知る。転じて、何か変わったことや秘密などをその場の気配から察知する。「犯罪のにおいを―・る」 かき‐なお・す書き直す‥ナホス 〔他五〕 書き改める。書きかえる。「原稿を―・す」 かき‐ながし書き流し】 書き流すこと。また、その物。 かき‐なが・す書き流す】 〔他五〕 あまり考えたり注意したりせずにさらさらと書く。源氏物語絵合「筆とどこほらず―・したるさま譬へむ方なし」。「筆にまかせて―・す」 かき‐なが・す掻き流す】 〔他四〕 「ながす」を強めていう語。千載和歌集「うもれ水思ふ心を―・さばや」 かき‐なぐ・る書きなぐる】 〔他五〕 乱暴に書く。なぐり書きする。猿蓑「―・る墨絵をかしく秋暮れて」(史邦)。「―・った文字」 かき‐な・す書き成す】 〔他四〕 (上の語をうけて)…のように書く。…のふうに書く。源氏物語若紫「をさなく―・し給へるも、いみじうをかしげなれば」 かき‐な・す掻き鳴す】 〔他四〕 ①音をたてて、かきまわす。かきたてる。古事記「潮こをろこをろに―・して」 ②かきならす。古今和歌集「秋風に―・す琴の声にさへ」 かき‐なで掻き撫で(→)「かいなで」に同じ。 かき‐な・でる掻き撫でる】 〔他下一〕[文]かきな・づ(下二) ①「なでる」を強めていう語。万葉集20「父母がかしら―・で幸くあれて言ひし言葉けとばぜ忘れかねつる」 ②弦楽器をひきならす。 かき‐なべ牡蠣鍋】 カキを主材料とした鍋料理。味噌味で土手鍋にするもの、醤油味で寄せ鍋にするもの、酒と塩だけで煮る潮鍋などがある。〈[季]冬〉 牡蠣鍋 撮影:関戸 勇 かき‐なます柿膾】 干柿を刻んで膾に和えたもの。 かき‐なます掻膾】 削った大根を入れて作った膾。歌舞伎、矢の根「虎と見て石に田作―」 かき‐なら・す掻き均す】 〔他五〕 かき立てて平らにする。 かき‐なら・す掻き鳴らす】 〔他五〕 琴などを弾奏する。遊仙窟康永点「小ほそき絃を弄カキナラスかき‐なら・べる書き並べる】 〔他下一〕[文]かきなら・ぶ(下二) ①書いて並べる。並べたてて書く。 ②劣らないさまに書く。源氏物語梅枝「気色ばみいますがりとも、え―・べじや」 かぎ‐なり鉤形・鉤状】 鉤のように先の曲がった形。「―のくちばし」 かき‐な・る書き成る】 〔自四〕 書きぶりがじょうずになる。源氏物語藤裏葉「手をいみじくも―・られにけるかな」 かき‐な・れる書き馴れる・書き慣れる】 〔他下一〕 ①何度も書いてよく知っている。「―・れた字」 ②長年書いて使い勝手がよくなる。「―・れた万年筆」 かぎ‐なわ鉤縄‥ナハ 末端に鉤を取り付けた縄。高所に登ったり、人を捕らえたりする時に用いる。

広辞苑 ページ 3466 での○垣繕う単語。