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○片が付くかたがつく🔗🔉

○片が付くかたがつく 物事が処理される。始末がつく。梅暦「おいらんのお身の上も、どうか手軽く方が付きませう」 ⇒かた【片】 かた‐がっしょう片合掌‥シヤウ 片手でする合掌。 かた‐かど片才】 少しの才能。一つの才芸。源氏物語帚木「その―もなき人はあらむやと」 かた‐かど片角】 ①一方のかど。ひとかど。 ②少しの量。 かた‐かな片仮名】 (「片」は一部分の意)仮名文字の一つ。阿→ア、伊→イ、宇→ウ、久→ク、己→コのように漢字の一部を取って作ったもの。平安初期、漢文訓点に使って様々の字体があったが、院政時代にほぼ現行に近い形になった。現在では主に外来語や擬音語などの表記に用いる。かたかんな。↔平仮名。→仮名⇒かたかな‐ご【片仮名語】 かたかな‐ご片仮名語】 ふつう片仮名で表記する、主に欧米から入ってきた外来語。日本で外来語を模してつくられた語にもいう。 ⇒かた‐かな【片仮名】 かた‐かま片釜】 竈かまどに二つ並べて据えた釜の、その一つ。 かた‐かま片鎌】 ①鎌槍の一方の枝。 ②片鎌槍の略。浄瑠璃、堀川波鼓「素鑓―十文字」 ⇒かたかま‐やり【片鎌槍】 かたかま‐やり片鎌槍】 槍の身の片方に鎌状の枝のあるもの。鎌槍の片方だけを加えたもの。片鎌。 片鎌槍 ⇒かた‐かま【片鎌】 かたがみ片上】 姓氏の一つ。 ⇒かたがみ‐のぶる【片上伸】 かた‐がみ型紙】 ①模様を彫り抜いた厚紙。布帛ふはくにあてて模様を捺染なっせんするのに用いる。型付紙。 ②洋裁や手芸などで、作ろうとするものの形を製図して切った紙。これを布などにあてて裁断する。「―を取る」 かたがみ潟上】 秋田県西部、八郎潟・日本海に臨む市。南接する秋田市のベッドタウン化が進む。人口3万6千。 かたがみ‐のぶる片上伸】 評論家・ロシア文学者。号、天弦。愛媛県生れ。早大卒、同教授。自然主義・理想主義を経て、文学の社会性を強調。著「文学評論」など。(1884〜1928) ⇒かたがみ【片上】 かた‐がゆ固粥】 固く煮た粥。現在の普通の飯。〈倭名類聚鈔16〉↔汁粥 かた‐ガラス片硝子】 懐中時計の、外蓋の一方にガラスをはめたもの。両蓋に対していう。 カタカリkathakali】 南インド西海岸、ケーララ地方の古典舞踊劇。隈取りをし、大きなスカート様の衣装をつけ、演劇的要素の濃い舞踊。 かたが・る傾がる】 〔自五〕 かたむく。 かた‐かわ片皮‥カハ 行縢むかばきの、片方の足を入れる方。古今著聞集16「むかばき…―に左右の足を入れて」 かた‐がわ片側‥ガハ 一方のかわ。かたほう。「―通行止め」 ⇒かたがわ‐まち【片側町】 ⇒かたがわ‐やぶり【片側破り】 かた‐がわせ片為替‥ガハセ 銀行で売為替か買為替かの一方の額が他方を超過して、いずれかにかたよっている状態。 かたがわ‐まち片側町‥ガハ‥ 道の片側だけ家の建ち並んだ町。片町。片通り。 ⇒かた‐がわ【片側】 かたがわ‐やぶり片側破り‥ガハ‥ 理非・善悪もかまわずに押し通そうとする性質。また、その人。よこがみやぶり。保元物語「―の猪武者」 ⇒かた‐がわ【片側】 かた‐がわり肩代り‥ガハリ ①駕籠かごなどを舁く者が交代すること。また、その代りの者。転じて、他人の負債・負担を代わって引き受けること。 ②取引相場で、他人の建玉たてぎょくをその人に代わって引き受けること。 かた‐かんな片仮名】 (カンナはカリナの転)(→)「かたかな」に同じ。宇津保物語蔵開中「一つには―一つは葦手」 かたき】 ①相手。競争相手。源氏物語宿木「碁盤召し出でて、御碁の―に召し寄す」。「商売―」 ②戦争の相手。てき。平家物語5「げにもまことに野も山も海も河もみな―でありけり」 ③(「仇」とも書く)恨みのある相手。あだ。仇敵きゅうてき。枕草子49「愛敬あいぎょうおくれたる人などは、あいなく―にして」。「親の―」 ④配偶者。むこ。よめ。宇津保物語藤原君「―を得むずるやうは、比叡の中堂に常灯を奉り給へ」 ⇒かたき‐うち【敵討】 ⇒かたきうち‐もの【敵討物】 ⇒かたき‐どうし【敵同士】 ⇒かたき‐もち【敵持ち】 ⇒かたき‐やく【敵役】 かたき難き】 (カタシの連体形)むずかしいこと。たやすくないこと。「―を先にして獲うるを後にす」↔易やすき かた‐き片食】 カタケの転。「一ひと―」 かた‐ぎ気質】 (「形木かたぎ」から転じて) ①物事のやり方。慣習。ならわし。天草本伊曾保物語「あるほどの宝を奉らるる―がござつた」 ②顔やからだの様子。また、性質や気だて。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「万人にも憎まれぬいとしらしい―」 ③(「形気」「容気」「形儀」とも書く)身分・職業・年齢などに相応した特有の類型的な気風。日本永代蔵6「利発なる小判を長櫃の底に入れ置き、年久しく世間を見せ給はぬは商人の―にあらず」。「職人―」「昔―」 ⇒かたぎ‐もの【気質物】 かた‐ぎ形木・模】 ①物の形を彫り刻んだ板。その形を布や紙にすって染め付けるのに用いる。枕草子90「いみじうやうじたる白き衣、―のかたは絵にかきたり」 ②版木はんぎ。摺すり形木。 ③(→)型板かたいた1の古称。 ④一定の型。定型。規範。きまり。風姿花伝「格別の事なれば定めて稽古すべき―もなし」 かた‐ぎ堅木】 ①堅固な材木。カシ・クヌギ・ナラ・ケヤキのような薪炭とする木の称。宇津保物語貴宮「一尺三寸ばかりの―の盌もいに」 ②(→)アカガシの異称。 かた‐ぎ堅気】 ①もの堅い性質。律儀りちぎ。 ②まじめな職業。主に芸娼妓・ばくちうちなどに対していう。「―になる」 かたき‐うち敵討】 ①主君・近親・朋友などの仇あだを討ち果たすこと。江戸時代に最も多かった。仇討。復讐ふくしゅう。 ②転じて一般に、恥辱をすすぐことをもいう。「このあいだの―だ」 ⇒かたき【敵】 かたきうち‐もの敵討物】 敵討を主題とした小説・浄瑠璃・脚本・講談などの称。仇討物。 ⇒かたき【敵】 かた‐ぎき片聞き】 一方の言い分だけを聞くこと。

広辞苑 ページ 3799 での○片が付く単語。