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○堅き氷は霜を履むより至るかたきこおりはしもをふむよりいたる🔗⭐🔉
○堅き氷は霜を履むより至るかたきこおりはしもをふむよりいたる
[易経坤卦「霜を履ふみて堅氷至る」]霜がおりると、やがて厚い氷が張る頃になる。禍いは小さいうちに、それに対する備えをしなければならないというたとえ。
⇒かた・い【堅い・固い・硬い・難い】
かた‐きし【片岸】
(カタギシとも)
①片方の岸。
②となり合せの場所。蜻蛉日記上「われは左近の馬場を―にしたれば」
③片一方が崖がけになっている所。断崖。栄華物語衣珠「山の嶺・谷の底と見上げ見下ろし給ふに、…―のくづれなどいと盛りにおもしろし」
かた‐きし
〔副〕
(下に打消の語を伴って)少しも。まったく。かたっきし。通言総籬つうげんそうまがき「ほれた証拠をいつみしよと、思や―わすられぬ」
かたき‐だ・つ【敵立つ】
〔自四〕
かたきらしく見える。源氏物語手習「―・ちたる人もあるやうにおもむけて」
かたき‐どうし【敵同士】
互いに敵として対立している間柄。
⇒かたき【敵】
かたき‐な・し【敵無し】
〔形ク〕
敵するものがない。並ぶものがない。太平記18「周易と申す文には、一文字をば―・しと読みて候ふなる」
かたぎ‐にょうぼう【担ぎ女房】‥バウ
(肩にかついで得た妻の意)女の親の意志に反し、時には当の女の意志に反して、無理矢理盗んで妻としたもの。→嫁盗み
かた‐ぎぬ【肩衣】
①古代、庶民の用いた服。丈短く袖と衽おくみのない着物。
②室町時代の末から武家が素襖すおうの代用として用いた服。背の中央と両身頃胸部とに家紋をつけた素襖の、袖をなくしたもの。肩から背にかけて小袖の上に着る。下は袴を用いる。
肩衣
狂言肩衣(1)
撮影:神田佳明(所蔵:山本東次郎家)
狂言肩衣(2)
撮影:神田佳明(所蔵:山本東次郎家)
③一向宗信徒が拝仏の時着る服。古くは幅狭く襞ひだなく、紋所の下に横筋が染めてあり、身頃をかき合わせて着る。
⇒かたぎぬ‐ばかま【肩衣袴】
かたぎぬ‐ばかま【肩衣袴】
肩衣と袴とをつけること。室町時代にはじまり、江戸時代から上下かみしもと呼ばれた。
⇒かた‐ぎぬ【肩衣】
かたき‐もち【敵持ち】
敵としてつけねらわれている身。
⇒かたき【敵】
かたぎ‐もの【気質物】
浮世草子の一種。息子・娘・妾・茶人・宗匠のような人物の類型から見た特徴を表現するのを目的としたもので、八文字屋本の時代にはじまる。江島其磧きせきの「世間子息気質」「世間手代気質」の類。
⇒かた‐ぎ【気質】
かたき‐やく【敵役】
①歌舞伎などの役柄の一つ。悪人の役。悪形あくがた。てきやく。
②憎まれる立場の人。にくまれやく。
⇒かたき【敵】
かたぎり【片桐】
姓氏の一つ。
⇒かたぎり‐かつもと【片桐且元】
⇒かたぎり‐せきしゅう【片桐石州】
かたぎり‐かつもと【片桐且元】
安土桃山時代の武将。近江の人。豊臣秀吉に仕え、市正いちのかみと称。賤ヶ岳しずがたけ七本槍の一人。秀吉の没後、秀頼の後見となる。大坂落城後まもなく病没。(1556〜1615)
⇒かたぎり【片桐】
かたぎり‐せきしゅう【片桐石州】‥シウ
江戸前期、石州流茶道の祖。名は貞昌。石見守。大和小泉城主。桑山宗仙に師事し、1665年(寛文5)徳川家綱の茶道師範。古器の鑑定に精通。(1605〜1673)
⇒かたぎり【片桐】
かたきり‐たがね【片切鏨】
片切彫に用いるたがね。
かたきりは‐づくり【片切刃造り】
刀身の片面だけ切刃造りにしたもの。裏面は平造りまたは鎬しのぎ造り。
かたきり‐ぼり【片切彫】
彫金の一技法。絵模様をあらわす線の片側を深くして彫るもの。絵画の付つけ立て技法を応用したもので、横谷宗珉が始めたという。
かた‐ぎん【片吟】
(→)独吟どくぎん3に同じ。
か‐たく【火宅】クワ‥
(煩悩ぼんのうが盛んで不安なことを火災にかかった家宅にたとえていう)現世。娑婆しゃば。今昔物語集13「我永く―を離れて人間に来らずといへども」
⇒かたく‐そう【火宅僧】
か‐たく【仮託】
かこつけること。ことよせること。
か‐たく【花托】クワ‥
(→)花床かしょうに同じ。
か‐たく【家宅】
家。家屋敷。すまい。
⇒かたく‐しんにゅう‐ざい【家宅侵入罪】
⇒かたく‐そうさく【家宅捜索】
かた・ぐ【担ぐ】
〔他下二〕
⇒かたげる(下一)
かた・ぐ【傾ぐ】
[一]〔自四〕
かたむく。かたよる。
[二]〔他下二〕
⇒かたげる(下一)
がた‐くさ
①堅い物が触れて発する音。
②混雑しているさま。どさくさ。
かた‐くじけ【片挫け】
片方が傷つきゆがんでいること。
かたく‐しんにゅう‐ざい【家宅侵入罪】‥ニフ‥
(→)住居侵入罪に同じ。
⇒か‐たく【家宅】
かた‐くずれ【片崩れ】‥クヅレ
片方の崩れること。所々こわれること。三蔵法師伝永久点「王城の基、坡陀トカタクヅレにして尚なおし在り」
かた‐くずれ【型崩れ】‥クヅレ
衣服や靴などが、本来の形を失って見栄えが悪くなること。
かたく‐そう【火宅僧】クワ‥
妻のある僧侶。妻帯僧。
⇒か‐たく【火宅】
かたく‐そうさく【家宅捜索】‥サウ‥
裁判官・検察官・司法警察職員などが、人の住居その他の場所に立ち入って刑事事件の犯人や証拠物をさがし求めること。↔身体捜索。→捜索
⇒か‐たく【家宅】
かた‐くち【片口】
①片方の人だけの申立て。浄瑠璃、傾城反魂香「―の御裁断いかにしても軽々し」
②一方だけに注ぎ口のある器。特に長柄の銚子にいう。
③馬の差縄の左右いずれかの一方を引くこと。
④馬が一方に面を傾ける癖。また、その癖のある馬。
⑤片口鰯の略。
⇒かたくち‐いわし【片口鰯】
かた‐ぐち【肩口】
肩の上部。かたさき。
かたくち‐いわし【片口鰯】
カタクチイワシ科の海産の硬骨魚。背部藍色、腹部は銀白色。幼魚を乾したものを「ごまめ」という。食用。またカツオ釣の餌として重要。日本各地の沿岸に分布。地方によって真鰯まいわしともいう。シコ。ヒシコ。セグロイワシ。
⇒かた‐くち【片口】
かたくな【頑】
①すなおでなく、ねじけているさま。偏屈。源氏物語桐壺「いとど人わろう―になり侍るも」。「―な老人」
②融通のきかぬさま。片意地なさま。頑固。一徹。「そんなに―にならずに、受け取ってくれ」
③愚鈍なさま。劣って見苦しいさま。源氏物語帚木「あやまちして、見ん人の―なる名をも立てつべきものなり」
④教養がなく、また情趣を解さないさま。無風流。平家物語8「物いふことばつづきの―なることかぎりなし」
かたくな・し【頑し】
〔形シク〕
①頑固である。片意地が強い。源氏物語明石「いとどをこに―・しき入道の心ばへ」
②愚かで見苦しい。栄華物語日蔭のかづら「すべて痴れ―・しきが無きなり」
③無風流である。体裁が悪い。源氏物語少女「装束どものうちあはず―・しき姿などをも」



広辞苑 ページ 3803 での【○堅き氷は霜を履むより至る】単語。