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き・れる【切れる】🔗🔉

き・れる切れる】 〔自下一〕[文]き・る(下二) ①(つながっていた事物が自然と)分かれ離れる。切断される。新葉和歌集「―・れて後又も続かぬ白糸のそのふしぶしはさもあらばあれ」。「縁が―・れる」 ②(物事に)裂け目が出来る。破れる。古事記「皇子の柴垣八節結やふじまり結りもとほし―・れむ柴垣」。月詣和歌集「かつまたの池の堤は昔―・れにき」 ③絶える。(物事が)尽きる。狂言、止動方角しどうほうがく「折ふし茶が―・れて」。「その品物は―・れております」 ④刃物の切れあじが鋭い。狂言、武悪「よう―・れる御太刀でござる」 ⑤決断が早くて、よく事を処理する。「あの人は―・れる人だ」 ⑥定められた時間や期間が終りになる。「定期券が―・れる」 ⑦ある数値以下になる。割れる。「元値が―・れる」 ⑧金銭を気前よくつかう。気前のよいところを見せる。浮世床「これでも、はづむ所では、随分―・れて見せるよ」 ⑨幅がきく。勢力がある。東海道中膝栗毛5「わしやあこではゑらふ―・れるがな」 ⑩方向がそれる。日葡辞書「コノウマハキレヤスイウマヂャ」。浄瑠璃、浦島年代記「舞ふ小羽根よそへ―・るるな、それ行くな」。「打球が右に―・れる」 ⑪我慢が限界に達し、理性的な対応ができなくなる。 ⑫(動詞の連用形に付いて)…し通すことができる。完全に…することができる。(多く打消の語を伴う)「こらえ―・れずに手を出した」「死んでも死に―・れない」「待ち―・れない」

広辞苑 ページ 5359 での切れる単語。