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あま・い【甘い】🔗🔉

あま・い甘い】 〔形〕[文]あま・し(ク) ①砂糖・あめなどの味がするさま。日本霊異記「母の―・き乳を捨てて」。「―・い物が好き」 ②塩気が少ない。柿本集「流れ合ふ湊の水のうまければ片方かたえも潮は―・きなりけり」。「―・い味噌」 ③(甘味は人に快く受け入れられることから)受け入れて楽しく気持よい。甘美で心とろける思いである。将門記「貞盛人口の―・きにより、本意にあらずといへども暗に同類となり」。「―・いメロディー」「―・い言葉にだまされる」「―・いささやき」「金木犀の―・い香り」「―・い新婚時代」 ④不足があっても認めてくれ、厳しく言わないので、接して楽である。処置がゆるやかである。「―・い点をつける」「生徒に―・い先生」「人に厳しく、自分に―・い」 ⑤事を処理するのに考えや力が不十分である。また、そのために事にうまく適合しない。東北院職人歌合「我が恋はなまし刀の鉄かねあまみ思ひきれども切られざりけり」。浄瑠璃、百日曾我「お預りの大事の囚人めしうどふかふかと渡さるるは…武士に似合はぬ―・い事」。「相手を―・く見る」「脇が―・い」「詰めが―・い」 ⑥ゆるく、締りがない。「ねじが―・くなる」 ⑦株価などがやや安い。「―・い相場」 ⇒甘い汁を吸う ⇒甘い物には蟻がたかる ○甘い汁を吸うあまいしるをすう 自分では何もせず、他人の苦労したもので利益を得る。 ⇒あま・い【甘い】

広辞苑 ページ 547 での甘い単語。