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く🔗⭐🔉
く
〔接尾〕
ク語法といわれる、活用語の連体形に付き体言化する「あく」の語尾。「…すること」「…であること」の意を表す。「あ」は連体形語尾と結合し、ウ段の語尾の場合は「思はく」「言はく」「恋ふらく」のようにア段に、イ段の語尾の場合は「寒けく」「恋しけく」のようにエ段の音に、それぞれ変化する。但し、過去の助動詞「き」の時は「しく」。なお「あく」は連体形に付くので本来は名詞か。「あく」が考えられる前は、未然形に付く「く」、終止形に付く「らく」に分けて考えられた。また、江戸時代にはカ行延言とも。万葉集5「梅の花散ら―はいづく」。万葉集17「庭に降る雪は千重敷く然しかのみに思ひて君を吾あが待たな―に」→ク語法
広辞苑 ページ 5486 での【く】単語。