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け・し【異し・怪し】🔗🔉

け・し異し・怪し】 〔形シク〕 (普通と異なった状態、または、それに対して不審に思う感じを表す) ①普通と違っている。異様である。特別である。古事記「吾は―・しき夢見つ」 ②とがむべきだ。けしからぬ。万葉集14「韓衣裾のうち交へ合はねども―・しき心を吾が思はなくに」 ③解せない。変である。伊勢物語「この女かくかき置きたるを―・しう心おくべき事も覚えぬを」 ④(性向・容色・身分・病状などの程度が)あやしいまでにはなはだしい。普通、「けしうはあらず」など打消を伴った形で使われ、それほど悪くはない、そう不自然ではない、などの意となる。源氏物語帚木「心も―・しうはあらず侍りしかど」「中の品の―・しうはあらぬえり出でつべき頃ほひなり」。大鏡「―・しうはさぶらはぬとしなりな」 ⑤(連用形を副詞的に用いて)ひどく。蜻蛉日記「―・しうつつましき事なれど」

広辞苑 ページ 6162 での異し単語。