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あら・い【荒い・粗い】🔗🔉

あら・い荒い・粗い】 〔形〕[文]あら・し(ク) ➊《荒》 ①ごつごつしている。また、けわしい。万葉集15「岩が根の―・き島根に」 ②(波・風などが)はげしい。すさまじい。万葉集19「―・き風波に遇はせず平けく」。「―・い息遣い」 ③心・言動などが、乱暴である。あらあらしい。あらっぽい。宇津保物語俊蔭「牝熊、牡熊、―・き心を失ひて」。枕草子28「遣戸を―・く閉て開くる」。「気が―・い」「金遣いが―・い」 ④程度がはなはだしい。玉塵抄22「心の散り乱れ、―・う浮き上がり」 ➋《粗》 ①ざらざらしてなめらかでない。孝徳紀「その帷帳かたびらかきしろのごときには―・き布を用ゐるべし」。「きめの―・い肌」 ②編目や粒などが、こまかでなく大きい。また、密でなくまばらである。古今和歌集「塩焼き衣筬おさをあらみ間遠にあれや」。日葡辞書「アライコ(粉)」「アライフルイ(篩)」。「目が―・い織物」 ③心くばりや造作などが、おおざっぱである。綿密丁寧でなく粗雑である。中華若木詩抄「―・きと云ふも、つくろはずしてあるゆゑなり」。「調べ方が―・い」「細工が―・い」 ◇「荒」は性質や動きが激しい場合、「粗」は事物が細かくない、大ざっぱな場合に使う。

広辞苑 ページ 642 での荒い単語。