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こ・う【恋う】コフ🔗🔉

こ・う恋うコフ 〔他五〕[文]こ・ふ(上二) (本来、上二段動詞。室町期頃から四段にも活用。現代語では主に終止形が用いられる。また、上一段の用例も見られる)あるひとりの異性に身も心もひかれる意が原義で、奈良時代、「君に恋う」のように、助詞「に」をうけたが、平安時代から助詞「を」をうけるのが一般となった。 ①心ひかれる相手に会いたいと強く思う。亡くなった人などを慕い思う。慕い求める。恋い慕う。万葉集6「わがせこに―・ふれば苦し」。宇津保物語嵯峨院「若君達、父君を―・ひつつ打ち泣きて居給へるを」。「亡き母を―・う」 ②(場所・事物などを)遠くから慕い思う。こがれる。万葉集15「いつしかも見むと思ひし粟島を外よそにや―・ひむ行くよしを無み」。「故郷を―・う」「過ぎた昔を―・う」 ③めでる。めでいつくしむ。万葉集3「石竹なでしこのその花にもが朝な朝な手に取り持ちて―・ひぬ日無けむ」

広辞苑 ページ 6496 での恋う単語。