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○心が乱れるこころがみだれる🔗🔉

○心が乱れるこころがみだれる あれこれと思いわずらい、ふだんの冷静さが失われる。 ⇒こころ【心】 こころ‐から心から】 ①心ゆえ。心が原因で。万葉集4「恋草を力車に七車積みて恋ふらくわが―」 ②心の底から。まごころをこめて。「―お祝い申し上げます」 こころ‐がら心柄】 ①心のもちかた。性格。気質。 ②(「心から」の転)自分の心が原因でそうなること。自業自得。浄瑠璃、摂州合邦辻「―とは言ひながら、おおすべなかろ苦しかろ」 こころ‐がる心軽】 ①心のかるがるしいさま。深慮のないこと。落着きがないこと。 ②気軽きがるなこと。 こころ‐かる・し心軽し】 〔形ク〕 軽率である。気が変わりやすい。伊勢物語「出でていなば―・しと言ひやせむ」 こころ‐かろ・し心軽し】 〔形ク〕 (→)「こころかるし」に同じ。 こころ‐がわり心変り‥ガハリ ①心が他に移ること。変心。源氏物語浮舟「いかなる人の―を見習ひて」。「恋人の―に悩む」 ②心がいつもの状態ではなくなること。気が転倒すること。源氏物語「かく―し給へるやうに人の言ひ伝ふべき頃ほひをだに」 こころ‐きき心利き】 気が利いていること。また、その人。心ぎき。狂言、今参「きやつは―ぢや」 こころ‐きたな・し心汚し】 〔形ク〕 心がいさぎよくない。邪念が捨てきれない。源氏物語梅枝「―・き判者はんざなめりときらひ給ふ」 こころ‐ぎも心肝】 ①心の中。たましい。源氏物語桐壺「参りてはいとど心苦しう―も尽くるやうになむ」 ②考え。思慮。落窪物語2「―もなく、相思ひ奉らざりしものを」 こころ‐ぎよう心器用】 心のかしこいこと。浄瑠璃、津国女夫池「なうかわいや、娘も―者」 こころ‐きよ・し心清し】 〔形ク〕 いさぎよい。心に邪念がない。源氏物語夕顔「今なむ阿弥陀仏の御光も―・く待たれ侍るべき」 こころ‐ぎれ心切れ】 連歌・俳諧で、句の中に切字きれじが用いられてはいないが、心のうちに句切をよみとれること。また、その句。 こころ‐ぎわ心際‥ギハ 事に臨んでの心のありよう。こころね。浜松中納言物語4「故宮亡せ給ひぬると見し程の―は、物やはおぼえし」 こころ‐ぐ・し心ぐし】 〔形ク〕 気持が晴れない。心が切なく苦しい。万葉集4「春日山霞たなびき―・く照れる月夜つくよに独りかも寝む」 こころ‐ぐせ心癖】 生まれついた心の傾向。性癖。源氏物語真木柱「今更に人の―もこそとおぼしながら」 こころ‐くだき心砕き】 あれやこれや考えて思い乱れること。忠岑集「夢にだにつれなき人の面影を頼みもはてじ―に」 こころ‐くだ・く心砕く】 〔自下二〕 さまざまに物を思って心が乱れる。思い苦しむ。万葉集4「むらぎもの―・けてかくばかりあが恋ふらくを」 こころ‐くばり心配り】 あちこちへ気を配ること。心づかい。配慮。 こころ‐ぐま心隈】 心にわだかまりがあること。風葉和歌集釈教「―我は隔てて思はぬに何ゆゑ人の恨みがほなる」 こころ‐ぐみ心組み】 かねてから思い設けていること。心がまえ。「その―でいた」 こころ‐くらべ心競べ】 互いに意地を張り合うこと。源氏物語夕顔「あいなかりける―どもかな」 こころ‐ぐるし・い心苦しい】 〔形〕[文]こころぐる・し(シク) ①心に苦しく思う。つらくてやりきれない。万葉集9「荒山中に送り置きて帰らふ見れば―・しも」 ②いたわしい。気の毒である。伊勢物語「岩木にしあらねば―・しとや思ひけむ」 ③すまない気持がする。「こんなにまでしていただいて―・く存じます」 こころ‐けがし心汚し】 いさぎよい心をけがすこと。邪念をおこすこと。大鏡道長「ありなれし契りは絶えで今更に―に千代といふらむ」 こころ‐げそう心化粧‥サウ よく思われたいと思う相手に対して心をつくろいかまえること。源氏物語「―して宮を待ち聞えたまふも」

広辞苑 ページ 7062 での○心が乱れる単語。