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〔接尾〕 ①形容詞の語幹、形容詞型助動詞の一部および形状性名詞に付いて、その程度・状態を表す名詞をつくる。万葉集6「今宵の長―五百夜いおよ継ぎこそ」。拾遺和歌集「ほととぎす今一声のきかまほし―に」。源氏物語桐壺「あさましううつくしげ―添ひ給へり」。平家物語8「立居たちいの振舞の無骨―」。「大き―」「重―」「嬉し―」「憎―」「みごと―」「会いた―」 ②「…の…さ」の形で文を結び、全体を体言化して感動の意を表す。…ことよ。万葉集7「大君の三笠の山の帯にせる細谷川の音のさやけ―」 ③動詞の終止形に付いて「…する時」の意を示す。万葉集3「白菅しらすげの真野の榛原はりはらく―来―君こそ見らめ真野の榛原」。天草本平家物語「月の入る―の山の端をそなたかと伏し拝うで」 ④方向を表す。さま。万葉集18「縦たた―にもかにも横―も奴とそ吾はありける」 ⑤(人の名などに付いて敬意を表す)さま。さん。東海道名所記「いかになよ旅の殿―、お草臥くたばりであるべいに」

広辞苑 ページ 7627 での単語。