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○鞘があるさやがある🔗🔉

○鞘があるさやがある 本心を包み隠して、わざと違ったようにいう。へだて心がある。 ⇒さや【鞘】 さや‐がた紗綾形】 卍まんじの形をくずしてつらねた文様。紗綾に用いるから名づける。綸子りんずの地文にも用いるので紗綾形綸子ともいう。 紗綾形 さやぎ さやぐこと。さやさやと音がすること。祝詞、大殿祭「御床みゆかつひの―」 さ‐やく鎖鑰】 ①錠じょうと鍵かぎ。とざし。とじまり。 ②外敵の侵入をくいとめるべき要所。「北門の―」 さや・ぐ 〔自四〕 ざわざわと音がする。ざわめく。万葉集20「篠が葉の―・ぐ霜夜に」 ざ‐やく座役】 中世、座に課せられた公事くじ→座銭 ざ‐やく座薬・坐薬】 肛門・尿道・膣などに挿入して用いる薬。薬品をカカオ脂などに混じて成型したもの。体温で融解し薬効を発揮する。痔疾の治療、解熱・鎮静などの目的で使用。 さや‐ぐち鞘口】 ①刀の鞘の、鍔つばを受ける所。鯉口こいぐち→太刀(図)。 ②本心を隠したうわべだけの口上。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「上は立派な―に、へらを使うて別れける」 さや‐ぐみ鞘組】 土蔵の勾配屋根の上に更に茸いた屋根の合掌組がっしょうぐみの称。 さや‐け・し明けし・清けし】 〔形ク〕 ①さやかである。はっきりしている。〈[季]秋〉。万葉集12「ぬば玉の夜わたる月の―・くは」 ②清らかである。さっぱりしている。万葉集20「古ゆ―・く負ひて来にしその名そ」 ③ひびきがさえている。日本紀竟宴歌「古き船うききを捨てねばぞ―・き響遠く聞ゆる」 さや‐さや 木の葉や絹布など薄くて張りのあるものが軽く触れ合って発する連続音。また、そのさま。応神紀「門中となかの海石いくりに触れ立つなづの木の―」。「竹の葉が―と鳴る」 さや‐し鞘師】 刀の鞘をつくる職人。 さや‐じり鞘尻】 刀剣の鞘の末端。鐺こじり→太刀(図) さや‐ちりめん紗綾縮緬】 紗綾形の文様を織り出した縮緬。 さや‐どう鞘堂‥ダウ 風雨を防ぎ、社殿・仏堂を保護するため、その外におおいかけた建物。中尊寺金色堂のものなど。 さや‐とがめ鞘咎め(→)「さやあて」1に同じ。 さや‐とり鞘取り】 受渡期限または市場を異にすることによって生ずる価格の開きまたは金利差、すなわち値鞘を利得する目的で行う取引。鞘取引。 さや‐なが鞘長】 ヤリイカの異称。 さやな・む 〔他四〕 (→)「さいなむ」に同じ。 さや‐なり鞘鳴り】 ①刀身が鞘に合わないため、振ると音がすること。毛吹草5「夕たちの―なれや雷らいの声」 ②敵を攻める時に心のはやること。 ③怒って叱ること。浄瑠璃、長町女腹切「跡の鐺こじりの帳面の鍔目合せと親方が―するぞ道理なり」 ④家がきしみ鳴ること。鷹筑波「―のする家(宏壮な家)も立つる蚊遣かな」 さや‐に明に・清に】 〔副〕 はっきりと。万葉集1「今夜こよいの月夜―照りこそ」→さや さや‐の‐なかやま佐夜の中山・小夜の中山⇒さよのなかやま(小夜の中山) さや‐の‐ま鞘の間】 本堂と鞘堂との間。また、書院造の畳敷の縁側をいう。 さや‐ばし・る鞘走る】 〔自四〕 ①刀身が鞘から自然に抜け出る。浄瑠璃、女殺油地獄「大小の鞘口詰めやうが緩さうな。ふと―・つて怪我でもして」 ②出すぎたふるまいをする。狂言、末広がり「まだ、―・つた事を言ふ」 さや‐ひらめ鞘平】 平たく作った刀の鞘。 さや‐ぶくろ鞘袋】 刀の全体を包む袋。雨天または旅行の際に用いる。 さ‐やま狭山】 小さい山。また、山。新古今和歌集「つまこふる鹿の立ちどを尋ぬれば―がすそに秋風ぞ吹く」 さやま狭山】 ①大阪府南河内郡の地名。もと後北条氏1万石の城下町。現在は大阪狭山市。→狭山池。 ②東京都東大和市・東村山市と埼玉県入間市・所沢市とにまたがる丘陵。東京都水道の貯水池である狭山湖・多摩湖がある。狭山丘陵。 ③埼玉県南部の市。近年、東京の衛星都市化。中心部の入間川は鎌倉街道の要地。狭山茶を産する。人口15万8千。 ⇒さやま‐いけ【狭山池】 ⇒さやま‐こ【狭山湖】 ⇒さやま‐ちゃ【狭山茶】 さやま佐山】 姓氏の一つ。 ⇒さやま‐けんぎょう【佐山検校】 さやま‐いけ狭山池】 大阪狭山市にある灌漑用溜池。古事記・日本書紀に記されており、日本最古の溜池の一つ。 ⇒さやま【狭山】 さや‐まき鞘巻】 武士が太刀に添えてさした鍔つばのない短刀。長い下緒さげおを鞘に巻いて腰に結びつけて携えた。鞘に刻みをつけ、葛つづらを巻いた風につくる。のち古制が廃れて木に刻み目をつけた漆塗となった。そうまき。平家物語1「大きなる―を用意して」→腰刀。 鞘巻 ⇒さやまき‐きり【鞘巻切】 さやまき‐きり鞘巻切】 鞘巻の鞘にきざみ目をつけること。また、その職人。 ⇒さや‐まき【鞘巻】 さやま‐けんぎょう佐山検校‥ゲウ 江戸前期の地歌の演奏家・作曲家。江戸で活躍。長歌ながうたの創始者。「雲井弄斎(歌弄斎)」「桜づくし」「木遣」「三段獅子」などを作曲。( 〜1694) ⇒さやま【佐山】 さやま‐こ狭山湖】 埼玉県南端の狭山丘陵にある人造湖。東京都の水道用貯水池として1934年完成。桜の名所。山口貯水池。 狭山湖 撮影:佐藤 尚 狭山湖 提供:東京都 ⇒さやま【狭山】 さやま‐ちゃ狭山茶】 埼玉県狭山一帯から産出する茶。緑茶として香味がよい。 ⇒さやま【狭山】 さや‐まめ莢豆】 莢に入ったままの豆。ダイズやエンドウなどについていう。 さや‐みどろ鞘みどろ】 淡水産緑藻の一属の総称。細胞は長く1列に並び、糸状。一部の細胞の上端に二、三重の鞘を生じる。水中の石などに付着。 さや・む 〔他下二〕 けがれを去る。きよめる。天武紀「身を潔さやめて」 ざや‐め・く 〔自四〕 ざわざわと音を立てる。ざわめく。平家物語2「大紋の指貫さしぬきそば取つて、―・き入り給へば」 さや‐もち鞘持】 喧嘩などの際、助勢すること。また、その人。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「よい拵こしらえの―と頼みてこそは別れ行く」 ⇒さやもち‐だて【鞘持立て】 さやもち‐だて鞘持立て】 助勢しようとする態度。 ⇒さや‐もち【鞘持】 さや‐よせ鞘寄せ】 相場の変動によって値開きの幅がちぢまること。 さや・る障る】 〔自四〕 ①さわる。触れる。わな・網などにひっかかる。古事記「鴫罠しぎわな張る我が待つや鴫は―・らず」 ②故障ができる。差し支える。万葉集5「今日行きて明日は来なむを何か―・れる」

広辞苑 ページ 8076 での○鞘がある単語。