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さ・る【去る・避る】🔗⭐🔉
さ・る【去る・避る】
〔他五〕
自分の意思のままに遠ざけたり、譲ったり、拒んだりする意。
①遠ざける。はなす。蜻蛉日記中「なほしばし身を―・りなむと思ひたちて」。源氏物語桐壺「あながちにお前―・らずもてなさせ給ひし程に」
②さける。よける。古今和歌集春「道も―・りあへず花ぞ散りける」。古今和歌集雑「世の中に―・らぬ別れのなくもがな」。源氏物語玉鬘「和歌の髄脳いと所せく、病―・るべきこころ多かりしかば」
③譲歩する。ゆずる。源氏物語葵「ここにやは立たせ給はぬ。所―・り聞えむ」。源氏物語紅葉賀「やんごとなき御腹々のみこたちだにうへの御もてなしのこよなきに、煩はしがりて、いと殊に―・り聞え給へるを」
④離縁する。宇治拾遺物語4「もとの妻をば―・りつつ、わかくかたちよき女に思ひつきて」
⑤のぞく。すてさる。わらんべ草1「行水などして身の垢あかを―・つて」。「俗念を―・る」
⑥ことわる。こばむ。辞退する。允恭紀「今群臣の請ふこと事理ことわり灼然いやちこなり。何ぞ遂に謝さらむや」。大鏡為光「かの左衛門督はえなられじ。又そこに―・らればこと人こそはなるべかなれ」
⑦連歌・俳諧で、指合さしあいにならないよう句を隔てる。三湖抄「舟と舟、煙と烟、衣と衣いづれも七句―・るなり」
広辞苑 ページ 8108 での【去る】単語。