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〔助動〕 (活用は無変化。終止形・連体形・已然形のみがある)活用語の未然形に付き、助動詞「む」の否定を表す。鎌倉時代には文章語化しはじめ、代わって「まじ」が発達する。 ①(推量の否定)その事態は今後起こらないと推量する。…ないだろう。…まい。万葉集5「我を除きて人はあらじと誇ろへど」。古今和歌集「幾代しもあらじ我が身を」 ②(意志の否定)その事態を起こさないようにしようと思う。…ないつもりだ。…するまいと思う。古事記「わが率寝いねし妹は忘れじ世のことごとに」。万葉集19「櫛も見じ屋内も掃かじ草まくら旅行く君を斎いわふと思ひて」 ③今後その事態の起こらないことを望みつつ述べる。…ないのがいい。万葉集20「霍公鳥ほととぎすまづ鳴く朝開あさけいかにせばわが門過ぎじ語り継ぐまで」。新続古今和歌集「人はなど訪はで過ぐらむ風にこそ知られじと思ふ宿の桜を」

広辞苑 ページ 8348 での単語。