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しか【鹿】🔗🔉

しか鹿】 (「めか(女鹿)」に対し牡鹿をいうとも) ①ウシ目(偶蹄類)シカ科のニホンジカ。体長1.5メートルほどだが、北のものほど大きい。角は牡のみにあり、成長したものでは40センチメートルほど、毎年生えかわる。アジア東部に広く分布し、日本では北海道から沖縄まで生息するが、いくつかの亜種、または種に分けることもある。夏は褐色の地に白斑があるが、冬は一様に灰褐色となる。草食。神の使いとされ、神社に飼われることもある。秋、牝鹿を呼ぶ牡鹿の声は、詩歌に多く詠まれる。なお、シカ科の哺乳類には約40種があり、アフリカ以外の世界各地に分布、オーストラリアやニュー‐ジーランドには移入されている。か。しし。かせぎ。かのしし。〈[季]秋〉。常陸風土記「葦原の―は、其の味爛くされるごとし」 ニホンジカ 提供:東京動物園協会 エゾシカ 撮影:小宮輝之 ②囲かこい女郎のこと。揚代が16文であったから四四ししと呼び、「鹿」の字を当てたものという。色道大鏡「太夫を松として、天神を梅とし、囲を―とせり」 ③独活うどの生長して、葉の伸び出たもの。鹿がこれを食うと角が落ちると言われていた。閑吟集「菜をつまば、沢にねぜりや、峰にいたどり、―のたちかくれ」 ④「はなしか(咄家)」の略。落語家。 ⇒鹿の角を蜂が刺す ⇒鹿を逐う ⇒鹿を逐う者は山を見ず ⇒鹿を指して馬となす

広辞苑 ページ 8430 での鹿単語。