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しげ・し【繁し・茂し】🔗🔉

しげ・し繁し・茂し】 〔形ク〕 (室町時代から近世にかけての口語では「しげい」) ①草木などが茂っている。密生している。万葉集14「小筑波の―・き木の間よ立つ鳥の」 ②密集している。源氏物語夕顔「隣の、人―・く咎むる里人多く侍らむ」 ③数量が多い。万葉集4「いかにかもせむ人目―・くて」。天草本平家物語「たたぬ身のならひとて、憂き節―・い竹の柱」 ④たび重なっている。しきりである。万葉集17「絶えたる恋の―・き頃かも」。天草本平家物語「平家の馬は乗ることは―・う、飼ふことはまれで」 ⑤いそがしい。源氏物語澪標「さやうの事―・き職には堪へずなむ」 ⑥わずらわしい。くだくだしい。やかましい。万葉集8「こと―・き里に住まずは」

広辞苑 ページ 8539 での繁し単語。