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しずま・る【鎮まる・静まる】シヅマル🔗🔉

しずま・る鎮まる・静まるシヅマル 〔自五〕 (「沈む」と同源)重量あるいは威力のあるものがおのずから下降して安定する意。 ①(神霊などが)鎮座する。万葉集2「とこ宮と高くまつりてかむながら―・りましぬ」 ②(盛んだった勢力などが)衰える。源氏物語野分「そこら所せかりし御いきほひの―・りて」。「風が―・る」「猛火が―・る」 ③(騒動や猛り立つ心などが)やむ。おだやかになる。おちつく。おさまる。崇神紀「疫病えのやまい始めてやみて、国の内やうやくに謐しずまりぬ」。平家物語11「鎌倉殿のかへりきかせ給はむところこそ穏便ならず候へと申せば判官―・り給ひぬ」。「内乱が―・る」「動悸が―・る」 ④話し声や物音などがやんで静かになる。「あたりが―・る」 ⑤(あたりの人々が)寝入る。寝しずまる。源氏物語空蝉「皆―・れる夜の御ぞのけはひ」 ⑥沈着である。物静かである。源氏物語胡蝶「さる中にもいと―・りたる人なり」。源氏物語御法「心深げに、―・りたる御物語どもきこえかはし給ふ」 ◇「鎮」は、騒ぎや痛みなどがおさまる場合や神が鎮座する意で使い、「静」は、物音や動き、乱れた気持などが落ち着く場合に使う。

広辞苑 ページ 8660 での鎮まる単語。