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○家に杖つくいえにつえつく🔗🔉

○家に杖つくいえにつえつく [礼記王制](中国では昔、50歳になれば屋敷内で杖をつくことが認められたことから)年齢50歳をいう。日本永代蔵6「年も―ころなれば」 ⇒いえ【家】 いえ‐にれ家楡・イヘ‥ セツブンソウの古名。〈倭名類聚鈔9いえ‐ぬし家主イヘ‥ ①一家の主人。あるじ。いえあるじ。能因本枕草子大進生昌が家に「―なればよく知りてあけてけり」 ②主婦。醒睡笑「これの―になれ。明日からおだいがひを渡さうぞ」 ③近世、貸家の持主。またはその代理人として貸家の取締りや世話をする人。やぬし。 いえ‐ねこ家猫イヘ‥ 家畜のネコ。飼い猫。家畜としての歴史はイヌに次いで古く、アフリカからインドに分布するリビアネコを家畜化したものとされる。品種はイヌほど顕著でなく、シャムネコ・ペルシアネコ・アビシニアン・ヒマラヤン・ニホンネコなど。 リビアネコ 撮影:小宮輝之 いえ‐ねずみ家鼠イヘ‥ 住宅・ビル・下水溝・耕地などにすむネズミの総称。ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミなど。↔野鼠 いえ‐の‐いも家の芋イヘ‥ サトイモの古名。〈類聚名義抄〉 いえ‐の‐おさ家の長イヘ‥ヲサ 一家の主人。戸主。家長。いえあるじ。 いえ‐の‐かぜ家の風イヘ‥ (「家風かふう」の訓読)家に代々伝えられたならわし、または業。拾遺和歌集「―をも吹かせてしがな」 いえ‐の‐きみ家の君イヘ‥ (→)「いえぎみ」に同じ。 いえ‐の‐ぐ家の具イヘ‥ 一家に必要な道具。生活用具。今昔物語集26「食物じきもつよりはじめて、馬歯うまぐわ・辛鋤からすき・鎌…などいふ物に至るまで、―を船に取り入れて」 いえ‐の‐ぐそく家の具足イヘ‥ (→)「家の具」に同じ。 いえ‐の‐げい家の芸イヘ‥ 俳優など、その家に代々伝わる得意の芸。お家芸。 いえ‐の‐こ家の子イヘ‥ ①それと名指される(ほどの)家に生まれた子。万葉集5「天の下奏まおし給ひし―と選ひ給ひて」 ②(「―ら」「―ろ」の形で、親しみをこめていう)家にいる妻。万葉集14「吾を偲ふらむ―ろはも」 ③武士の一族で、本家(惣領)と主従関係にあるもの。郎等(主家と血縁関係にない従者)と区別する。 ④従僕。家臣。 ⇒いえのこ‐ろうとう【家子郎等】 いえのこ‐ろうとう家子郎等イヘ‥ラウ‥ ①武家社会で、主家の一族と従者を一団としていう語。家子郎党。 ②ある有力者に配下としてつき従う人たち。 ⇒いえ‐の‐こ【家の子】 いえ‐の‐しゅう家の集イヘ‥シフ 個人の歌を集めた歌集。「貫之集」「山家集」の類。私家集。家集。 いえ‐の‐つたえ家の伝えイヘ‥ツタヘ ①その家に代々伝わるものごと。家伝。 ②その家に伝わる記録。源氏物語若菜上「―などに書きとどめいれたらむこそ興はあらめ」 いえ‐の‐とぎ家の研ぎイヘ‥ 刀剣鑑定の本家本阿弥ほんあみ家で刀をとぐこと。また、その刀。 いえ‐の‐にょうぼう家の女房イヘ‥バウ 貴族の家に仕える女房。御殿女中。 いえ‐の‐ぬし家の主イヘ‥ ①一家の主人。いえぬし。枕草子256「人の国などより―ののぼりたる、いとさわがし」 ②その家に古くから住んでいて霊があるという動物。例えば蛇・狐など。 いえ‐の‐ひと家の人イヘ‥ ①家の内の人。家族。家人。竹取物語「―どもに物をだに言はむとて」 ②一門の人。配下の者。履中紀「其の―も皆叛きて賊あたとなる」 いえ‐の‐ほうがん家の判官イヘ‥ハウグワン 譜代ふだいの侍さむらいで判官となっているもの。 いえ‐の‐みち家の道イヘ‥ (「家道かどう」の訓読)その家に代々伝わる職業、または芸道。夫木和歌抄27「ふりてや―も開けむ」 いえ‐の‐も家の妹イヘ‥ (イエノイモの約)家にいる妻。万葉集20「―が着せしころもに」 いえ‐の‐もののぐ家の物の具イヘ‥ (→)「家の具」に同じ。 いえ‐の‐もん家の紋イヘ‥ 衣服・道具などにつける、その家の紋所。家紋。 いえ‐ばえ家蠅イヘバヘ イエバエ科のハエ。普通に人家にいる黒褐色のハエ。体長約7ミリメートル。幼虫はいわゆる蛆うじで、ごみためや堆肥などに発生する。伝染病(赤痢・チフスなど)を媒介。全世界に分布。 イエバエ 撮影:海野和男 いえば‐え‐に言へば得にイヘ‥ (ニは打消の助動詞)口に出して言おうとしても言えないで。伊勢物語「―いはねば胸にさわがれて」 いえば‐さらなり言へば更なりイヘ‥ 今さら言うまでもない。源氏物語薄雲「つらつき・まみのかをれるほどなど―」 いえ‐ばち家蜂イヘ‥ 養蜂家が蜜をとるために飼っている蜜蜂。 いえ‐ばと家鳩イヘ‥ カワラバトを家禽かきん化したもの。伝書鳩はその改良種。人家・社寺などに多い。どばと。源氏物語夕顔「竹の中に―といふ鳥の、ふつつかに鳴くをきき給ひて」 イエバト 撮影:小宮輝之

広辞苑 ページ 886 での○家に杖つく単語。