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しの・ぐ【凌ぐ】🔗⭐🔉
しの・ぐ【凌ぐ】
〔他五〕
物事をおのれの下に押しふせる意。
①物を押しふせる。踏みつける。おおいかぶさる。万葉集8「宇陀の野の秋萩―・ぎ鳴く鹿も妻に恋ふらく吾にはまさじ」「高山の菅の葉―・ぎ降る雪の」
②山・波などをのりこえる。万葉集10「天の川白浪―・ぎ…漕ぎくらむ」。平家物語8「かの玄奘三蔵の流沙葱嶺を―・がれけん苦しみも是にはいかでかまさるべき」
③障害・困難などと闘って、それをのりこえる。また、それを堪え忍ぶ。我慢する。平家物語11「或る時は漫々たる大海に風波の難を―・ぎ」。こんてむつすむん地「多くの難儀を―・がれたる人々にたくらべては、汝が―・ぐ事はわづかの事なり」。「雨露を―・ぐ」「飢えを―・ぐ」「―・ぎやすい季節」
④あなどる。いやしめる。新撰字鏡1「侮、伊也志、又、阿奈止留、又、志乃久」
⑤数量・程度・力量などが、あるところをこえる。凌駕りょうがする。「師を―・ぐ力量」「前年を―・ぐ売上げ」
広辞苑 ページ 8919 での【凌ぐ】単語。