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セメンタイト【cementite】🔗🔉

セメンタイトcementite】 鋼中の炭化鉄(分子式FeC)に対する金属組織学上の名称。顕微鏡で見ると白色で、形は層状・粒状・網状・針状など。鋼中最も硬いが、常温では非常に脆もろく、また磁性がある。不安定な化合物で、900度で長時間熱すると分解して炭素分は黒鉛に変じる。

セメンテーション【cementation】🔗🔉

セメンテーションcementation】 ①金属の表面処理法の一つ。金属の耐食性・耐摩耗性などを高めるため、ある金属の表面に別の金属を付着させ内部へ拡散浸透させる。浸透法。→浸炭。 ②トンネルや鉱山の立坑・坑道の掘削中に出てくる水を止めるため、地層の裂け目にセメントや水ガラスなどを注入する方法。セメント注入法。

セメント【cement】🔗🔉

セメントcement】 石灰石・粘土・酸化鉄を焼成・粉砕した灰白色の粉末。コンクリートやモルタルを作る際の主原料で、水で練ると速やかに凝結・固化する。また広くは硬化性を示す無機材料のことで、歯科用充填材、接着剤などをいう。セメン。 ⇒セメント‐がわら【セメント瓦】 ⇒セメント‐しつ【セメント質】 ⇒セメント‐モルタル【cement mortar】

セメント‐がわら【セメント瓦】‥ガハラ🔗🔉

セメント‐がわらセメント瓦‥ガハラ セメント・砂・石綿などを配合して造った屋根瓦。 ⇒セメント【cement】

セメント‐しつ【セメント質】🔗🔉

セメント‐しつセメント質】 歯根、すなわち歯の基部の外側をおおう骨質の層。白亜質。→歯(図)⇒セメント【cement】

セメント‐モルタル【cement mortar】🔗🔉

セメント‐モルタルcement mortar】 セメント・砂・水を混和して製した接合剤。塗装・煉瓦積み・石積工事などに用いる。モルタル。 ⇒セメント【cement】

広辞苑 ページ 11153