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ダランベール【Jean Le Rond d'Alembert】🔗⭐🔉
ダランベール【Jean Le Rond d'Alembert】
フランスの物理学者・数学者・哲学者。ニュートンの力学を剛体に拡張してダランベールの原理を樹立、また、積分の原理、弦・空気の振動、天文学に関する理論などを発表。哲学上は感覚論・相対主義をとり、不可知論を主張。ディドロらと「百科全書」を刊行、その「序論」および「数学」を執筆。(1717〜1783)
たり【足り】🔗⭐🔉
たり【足り】
①たりること。好色一代男6「心やすき内証咄の―あまりのことまで打ち明けて」
②たしにするもの。たし。浮世風呂4「三十二文で薪か味噌の―にでもなりたいと」
たり【疣】🔗⭐🔉
たり【疣】
いぼ。〈新撰字鏡3〉
たり【撓】🔗⭐🔉
たり【撓】
たわんでいること。横にわたした木などにくるいの出ること。
たり【罇】🔗⭐🔉
たり【罇】
酒を入れて杯に注ぎ入れる口のついた道具。古事記下「秀罇ほだり取り堅く取らせ」
たり【驇】🔗⭐🔉
たり【驇】
馬の脚がかがまって重くなる病。今でも、牛馬の悪癖を「たり」「たる」「だる」などというのも恐らく同源。倭名類聚鈔11「驇、俗云太利、馬脚屈重也」
たり🔗⭐🔉
たり
〔助動〕
➊(格助詞トにアリが付いたトアリの約)(活用はラ変型。[活用]たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ。連用形に「と」があり、中止法は「として」となる)
①体言に付いて、物事を指定する意を表す。…だ。…である。(平安時代から漢文訓読文系に見られるもので、物語文学には少ない。口語では、連用形「と」は副詞として扱われ、連体形だけが、重々しい調子の文に用いられる)玄奘表啓平安初期点「経たる途みちたる万里なれども」。平家物語2「君、君たらずといへども、臣以て臣たらざるべからず」。「教師たる者の心得が書いてある」
②状態を表す漢語に付いて、その状態にあることを示す。タリ活用形容動詞の語尾とすることもある。平家物語10「北には青山峨々として、松吹く風索々たり」。「百花爛漫たり」「堂々たる風格の書だ」
➋(テアリの約)(活用はラ変型。[活用]たち/たり/たり/たる/たれ/たれ)動詞型活用の語の連用形に付いて、ある動作がなされて、その結果が今もあることを示す。平安末期から、動詞に付いた場合は単にその事態があったことを表すだけになった。時の助動詞の中で、平安時代までは使い分けた「き」「けり」「つ」「ぬ」「り」が徐々に衰えて行き、「たり」だけが残って現代語の「た」になる。
①動作・作用が完了し、その結果が現在もある意を表す。…てある。…ている。…た。万葉集17「羽咋はくいの海朝凪ぎしたり船楫もがも」。竹取物語「門たたきて、くらもちの皇子おはしたりと告ぐ」。天草本平家物語「重盛が首の刎ねられたらうずるを見て仕れ」。歌舞伎、鳴神「生まれてはじめてのんだれば、腹の内がひつくり返る」
②動作・作用が確かにあったと認める意を表す。…た。源氏物語若紫「さて心安くてしもえ置きたらじをや」。天草本平家物語「あはれ、その人が亡びたらば、その国は明かうず」
広辞苑 ページ 12395。