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いぬ‐やり【犬槍】🔗🔉

いぬ‐やり犬槍】 不意に出てきた敵、柵や溝を越えようとする敵を槍でつくこと。不覚働きと称して武士の避けるべきこととされた。

いぬ‐ゆき【犬行】🔗🔉

いぬ‐ゆき犬行(→)「犬走り」2の古名。左右京職式「宮城南大路…―五尺」

いぬ‐よけ【犬除け】🔗🔉

いぬ‐よけ犬除け】 ①(→)「いぬふせぎ」に同じ。 ②墓の土饅頭どまんじゅうの上に、竹を弓なりに曲げて両端を土に挿し込み、縦横十文字に張り渡しておくもの。狼おおかみはじき。弾き竹。

イヌリン【Inulin ドイツ】🔗🔉

イヌリンInulin ドイツ】 主に果糖から成る多糖類の一つ。ダリア・キクイモなどの根に貯蔵物質としてコロイド状で多量に含まれる。温水に溶け、アルコールを加えると球状の結晶となる。

いぬ‐わし【犬鷲・狗鷲】🔗🔉

いぬ‐わし犬鷲・狗鷲】 (「いぬ」は大きいの意という)ワシの一種。高山にすみ、兎・雷鳥などを捕食。北半球に広く分布。日本では本州の急峻な山地で繁殖。天然記念物。ヨーロッパではゴールデン‐イーグルといい、紋章などに使用。クロワシ。〈日葡辞書〉 イヌワシ 撮影:小宮輝之

いぬ‐わらび【犬蕨】🔗🔉

いぬ‐わらび犬蕨】 イワデンタ科のシダ。山野に普通。高さ約60センチメートルに達する。根茎には淡褐色の鱗片がある。葉は卵状長楕円形で2回羽状に分裂、葉柄・羽軸は赤色を帯びる。

いね【稲】🔗🔉

いね】 イネ科の一年生作物。栽培種は2種。サチバ種は東南アジア起源、現在、世界各地の熱帯・温帯で栽培。グラベリマ種はアフリカ起源、現在はアフリカの一部でわずかに栽培。サチバ種には、籾もみの丸くて短い日本型(ジャポニカ)、細長いインド型(インディカ)、大粒のジャワ型の3亜種がある。日本への伝来経路は諸説あるが、縄文末期までに渡来したらしい。草丈は、改良種では1メートルを超えない。茎は中空で数個の節がある。葉は長線形で、葉身と葉鞘とから成り互生。夏から秋にかけて出穂する。秋に熟する果実を米といい、食用。日本の農業上、最も重要な作物で、水田に栽培する水稲すいとうと、畑地に栽培する陸稲りくとうとがある。成熟の遅速によって早稲わせ・中稲なかて・晩稲おくてに分け、澱粉の性質によって粳うるち・糯もちの2群とする。しね。〈[季]秋〉。万葉集14「―舂けば皹かかる吾が手を」 稲 撮影:関戸 勇

広辞苑 ページ 1362