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○時に因るときによる🔗⭐🔉
○時に因るときによる
その時の事態・状況に応ずる。
⇒とき【時】
○時に寄るときによる🔗⭐🔉
○時に寄るときによる
時の権勢になびき頼る。源氏物語藤裏葉「―心おごりして」
⇒とき【時】
とき‐の‐あめ【時の雨】
(「時雨じう」の訓読)しぐれ。夫木和歌抄16「かみなづきいかなる―なればかき曇るより物かなしかる」
とき‐の‐うじがみ【時の氏神】‥ウヂ‥
ちょうどよい時機に出て来て仲裁などをしてくれる、ありがたい人。
とき‐の‐うん【時の運】
その時の運命。天命。じうん。
とき‐の‐え【時の疫】
はやりやまい。えやみ。〈伊呂波字類抄〉
とき‐の‐かい【時の貝】‥カヒ
時刻を知らせるために吹き鳴らすほらがい。
とき‐の‐かね【時の鐘】
時刻を知らせる鐘。ときがね。
⇒ときのかね‐やく【時の鐘役】
ときのかね‐やく【時の鐘役】
江戸で、各戸から鐘役銭を取って時の鐘をつき鳴らした役。
⇒とき‐の‐かね【時の鐘】
とき‐の‐きざみ【時の刻み】
①漏刻ろうこくにきざんである矢のきざみ。また、漏刻。天智紀「漏尅ときのきざみを新しき台うてなに置く」
②時計の目盛り。
とき‐の‐きねんび【時の記念日】
6月10日。1920年(大正9)に始まる。671年4月25日(太陽暦6月10日)漏刻を新設し時を知らせたのに基づく。
とき‐の‐きら【時の綺羅】
時に会って栄えること。よい時節にめぐりあって隆盛をきわめること。平家物語1「世の覚え、―、めでたかりき」
とき‐の‐くい【時の杙】‥クヒ
時の簡ふだに差した杙。枕草子290「時丑三つ、子四つなど、はるかなる声にいひて、―さす音など」
とき‐の‐け【時の気】
はやりやまい。えやみ。疫病。〈倭名類聚鈔3〉
とき‐の‐こえ【鬨の声】‥コヱ
鬨をつくる声。大勢の人が一度にあげる声。鯨波。太平記3「―三度揚げて矢合せの流鏑かぶらを射懸けたれども」
とき‐の‐さかり【時の盛り】
時めいて栄えていること。宇津保物語嵯峨院「ただ今の―にておはしませば」
とき‐の‐しあわせ【時の仕合せ】‥アハセ
その時々のめぐり合せ。運不運。竹斎「誠に―にや、瘧おこりはそのまま落ちにけり」
とき‐の‐そう【時の奏】
宮中で時刻を奏すること。律令制では陰陽おんよう寮に時守ときもりを置き、漏刻ろうこくすなわち水時計を見守らせてその時々の鐘鼓を打たせ、宮中では亥いの刻の初めから寅とらの刻の終りまで宿直の官人が一刻いっときごとに時の簡ふだに杙くいを差し替えて時刻を告げた。
広辞苑 ページ 14044。