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とき‐の‐け【時の気】🔗🔉

とき‐の‐け時の気】 はやりやまい。えやみ。疫病。〈倭名類聚鈔3

とき‐の‐こえ【鬨の声】‥コヱ🔗🔉

とき‐の‐こえ鬨の声‥コヱ 鬨をつくる声。大勢の人が一度にあげる声。鯨波。太平記3「―三度揚げて矢合せの流鏑かぶらを射懸けたれども」

とき‐の‐さかり【時の盛り】🔗🔉

とき‐の‐さかり時の盛り】 時めいて栄えていること。宇津保物語嵯峨院「ただ今の―にておはしませば」

とき‐の‐しあわせ【時の仕合せ】‥アハセ🔗🔉

とき‐の‐しあわせ時の仕合せ‥アハセ その時々のめぐり合せ。運不運。竹斎「誠に―にや、瘧おこりはそのまま落ちにけり」

とき‐の‐そう【時の奏】🔗🔉

とき‐の‐そう時の奏】 宮中で時刻を奏すること。律令制では陰陽おんよう寮に時守ときもりを置き、漏刻ろうこくすなわち水時計を見守らせてその時々の鐘鼓を打たせ、宮中では亥の刻の初めから寅とらの刻の終りまで宿直の官人が一刻いっときごとに時の簡ふだに杙くいを差し替えて時刻を告げた。 ○時の代官、日の奉行ときのだいかんひのぶぎょう その時の権勢ある者には服従するのがよいとのたとえ。 ⇒とき【時】

とき‐の‐たいこ【時の太鼓】🔗🔉

とき‐の‐たいこ時の太鼓】 時刻を知らせる太鼓。ときだいこ。東海道中膝栗毛8「―もはや九つの数打ち過る頃」

とき‐の‐ちょうし【時の調子】‥テウ‥🔗🔉

とき‐の‐ちょうし時の調子‥テウ‥ 四季などの時節に、また、その時その場にふさわしい音楽の調子。花鏡「―といつぱ、四季に分ち、又夜昼十二時におのおの双・黄・一越・平・盤の、その時々にあたれり」

とき‐の‐ところ【時の所】🔗🔉

とき‐の‐ところ時の所】 時めく人の家。権門。落窪物語3「只今の―なれば恥をすてて参りつかうまつる」

とき‐の‐とり【時の鳥】🔗🔉

とき‐の‐とり時の鳥】 (「時鳥じちょう」の訓読)ホトトギスの異称。

とき‐の‐ね【時の音】🔗🔉

とき‐の‐ね時の音】 その時節にふさわしい楽器の音調。呂りょ調が春にかなう類。

とき‐の‐はな【時の花】🔗🔉

とき‐の‐はな時の花】 その時節に咲く花。その時節にふさわしい花。万葉集20「―いやめづらしも」 ⇒時の花をかざす ○時の花をかざすときのはなをかざす 時勢に乗ってはなやかに栄える。栄華物語初花「なほなほしき人の譬にいふ―心ばへにや」 ⇒とき‐の‐はな【時の花】

広辞苑 ページ 14045