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との‐い【宿直】‥ヰ🔗🔉

との‐い宿直‥ヰ (「殿居」の意) ①宮中・役所などに宿泊して勤務・警戒すること。万葉集2「君ませば常つ御門みかどと―するかも」 ②天子の寝所に奉仕すること。御添臥。源氏物語桐壺「御方々の御―なども絶えてし給はず」 ⇒とのい‐ぎぬ【宿直衣】 ⇒とのい‐すがた【宿直姿】 ⇒とのい‐そうぞく【宿直装束】 ⇒とのい‐どころ【宿直所】 ⇒とのい‐の‐そう【宿直の僧】 ⇒とのい‐ひきめ【宿直蟇目】 ⇒とのい‐びと【宿直人】 ⇒とのい‐もうし【宿直申し・宿直奏】 ⇒とのい‐もの【宿直物】 ⇒とのいもの‐の‐ふくろ【宿直物の袋】

とのい‐すがた【宿直姿】‥ヰ‥🔗🔉

とのい‐すがた宿直姿‥ヰ‥ 宿直装束を着けた姿。源氏物語紅梅「わか君…―にてまゐり給へる」 ⇒との‐い【宿直】

とのい‐そうぞく【宿直装束】‥ヰサウ‥🔗🔉

とのい‐そうぞく宿直装束‥ヰサウ‥ 官人が禁中に宿直する時着た装束で、直衣のうしまたは衣冠の姿。とのいぎぬ。宇津保物語蔵開中「―しかへて、召しあれば参り給ひぬ」 ⇒との‐い【宿直】

とのい‐どころ【宿直所】‥ヰ‥🔗🔉

とのい‐どころ宿直所‥ヰ‥ ①大臣・納言・蔵人頭・近衛大将などが禁中で宿直する所。宿所。 ②神社で、神職の宿直する所。とのいや。 ⇒との‐い【宿直】

とのい‐の‐そう【宿直の僧】‥ヰ‥🔗🔉

とのい‐の‐そう宿直の僧‥ヰ‥ 内裏に伺候し、終夜、加持に従う僧。護持僧。 ⇒との‐い【宿直】

とのい‐ひきめ【宿直蟇目】‥ヰ‥🔗🔉

とのい‐ひきめ宿直蟇目‥ヰ‥ 宿直の者が夜中警戒のため、蟇目を射て矢の鳴る音を立てたこと。太平記32「四門に十二人の番衆をすゑて、毎夜―をぞ射させける」 ⇒との‐い【宿直】

広辞苑 ページ 14237