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うしろ・む【後む】🔗🔉

うしろ・む後む】 〔自上二〕 (四段とも解せられ、上二段との別ははっきりしない)(→)「うしろみる」に同じ。紫式部日記「我は猶人をおもひ―・むべけれど」

うしろ‐むき【後ろ向き】🔗🔉

うしろ‐むき後ろ向き】 ①背面を見せていること。 ②発展や進歩などに逆行すること。「―の施策」 ⇒うしろ【後ろ】

うしろ‐むすび【後ろ結び】🔗🔉

うしろ‐むすび後ろ結び】 帯をうしろで結ぶこと。堅気の女の風俗。うしろおび。好色一代女1「帯は三色左縄―にして」 ⇒うしろ【後ろ】

うしろ‐めた・い【後ろめたい】🔗🔉

うしろ‐めた・い後ろめたい】 〔形〕[文]うしろめた・し(ク) (「後目痛し」の意という) ①あとの事が気にかかる。こころもとない。古今和歌集「をみなへし―・くも見ゆるかな」 ②やましいところがあるので気がひける。「前にも迷惑をかけているので頼むのが―・い」

うしろ‐めた‐が・る【後ろめたがる】🔗🔉

うしろ‐めた‐が・る後ろめたがる】 〔自五〕 うしろめたく思う。不安がる。源氏物語玉鬘「命堪へずなりぬる事と―・る」

うしろ‐めた・し【後めたし】🔗🔉

うしろ‐めた・し後めたし】 〔形ク〕 ⇒うしろめたい

うしろ‐めた‐な・し【後めたなし】🔗🔉

うしろ‐めた‐な・し後めたなし】 〔形ク〕 (「なし」は甚だしい意)(→)「うしろめたし」に同じ。

うしろ‐めん【後面】🔗🔉

うしろ‐めん後面】 歌舞伎舞踊の一趣向。後頭部に面をつけ、身体の前後でそれぞれ別役が踊っているようにみせる。狂言の「釣狐つりぎつね」を所作事化した、狐と白蔵主はくぞうすを一人で踊る長唄「後面」は1762年(宝暦12)初演。 ⇒うしろ【後ろ】

うしろ‐や【後ろ矢】🔗🔉

うしろ‐や後ろ矢】 敵に内通して味方の後方から射る矢。 ⇒うしろ【後ろ】

うしろ‐やす・し【後安し】🔗🔉

うしろ‐やす・し後安し】 〔形ク〕 あとの心配がない。あとに心残りがない。拾遺和歌集雑賀「すべらきの天の下こそ―・けれ」

うしろ‐ゆび【後ろ指】🔗🔉

うしろ‐ゆび後ろ指】 (「―を指す」の形で)人を背後から指さしてそしる、陰で悪口を言う、の意。「人に―をさされる」 ⇒うしろ【後ろ】 ○後ろを切るうしろをきる ゆくえをくらます。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「南無三宝、後を切つて逃げたるぞ」 ⇒うしろ【後ろ】 ○後ろを付けるうしろをつける 芝居で、黒衣くろごが俳優にせりふを教える。 ⇒うしろ【後ろ】 ○後ろを見せるうしろをみせる 敵に背を向けて逃げる。また、弱みを見せる。 ⇒うしろ【後ろ】

広辞苑 ページ 1765