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まつわ・す【纏はす】マツハス🔗⭐🔉
まつわ・す【纏はす】マツハス
〔他四〕
①まつわるようにする。源氏物語明石「ただ同じさまなる物のみ来つつ―・し聞ゆと見給ふ」
②絶えずつきまとわせる。栄華物語初花「たびたびよび―・し聞えたまひつつ」
まつわり‐つ・く【纏わり付く】マツハリ‥🔗⭐🔉
まつわり‐つ・く【纏わり付く】マツハリ‥
〔自五〕
物にからみつく。また、からむようにつきまとう。まといつく。まとわりつく。「クモの巣が体中に―・く」「母親に―・いて離れない」「脳裏に―・く」
まつわ・る【纏わる】マツハル🔗⭐🔉
まつわ・る【纏わる】マツハル
〔自五〕
(下二段にも活用)
①物にからみつく。まきつく。源氏物語夕顔「軒のつまなどに這ひ―・れたるを」。古今和歌集恋「唐衣なれば身にこそ―・れめ」。「裾が―・る」
②絶えずくっついていて離れない。まとわる。つきまとう。万葉集13「藤波の思ひ―・り」。「あの一件が頭に―・って眠れない」
③(からみついてほぐれない意から)筋が通らなくなる。わけがわからなくなる。日葡辞書「マツワッタコトヲイウ」
④関係する。関連する。「それに―・る話」
まて🔗⭐🔉
まて
実直なさま。真面目。律儀りちぎ。続猿蓑「田植歌―なる顔の諷うたひ出し」
まて【馬蛤・馬刀・蟶】🔗⭐🔉
まて【馬蛤・馬刀・蟶】
マテガイのこと。〈新撰字鏡8〉
ま‐て【真手】🔗⭐🔉
ま‐て【真手】
(「ま」は二つ揃っていて、完全である意)左右の手。両手。もろて。山家集「宮人の―に捧げて」
まで【詣で】🔗⭐🔉
まで【詣で】
マウヅの連用形マウデの転。拾遺和歌集雑「初瀬へ―侍りける道に」
まで【迄】🔗⭐🔉
まで【迄】
〔助詞〕
➊(副助詞)時間・距離・状態・動作が継続し、次第に進み、至る地点・時点を表す。
①継続する事態が至り及ぶ時点を示す。万葉集1「幾代―にか年の経ぬらむ」。源氏物語須磨「日たくる―大殿籠れり」。天草本平家物語「何とて今―迎ひ取らせられぬぞ」。「百歳―生きる」「入学から卒業―の間」
②移動の至り及ぶ地点を示す。万葉集5「都―送り申して」。源氏物語澪標「津の国―は船にて」。天草本平家物語「その夜鳥羽―出でられた」。「大阪―の切符を下さい」「どこ―も行く」
③種々の段階や範囲の到達点を示す。平城宮址出土木簡「小子等に至る―に」。天草本平家物語「太政大臣―成上つたか」。「勝つ―やる」
④通常の限度を超えて到達した地点を示す。万葉集19「天地と久しき―に万代に仕へまつらむ」。古今和歌集恋「わが宿は道も無き―荒れにけりつれなき人を待つとせしまに」。源氏物語桐壺「身にあまる―の御志」。源氏物語賢木「あやしの法師ばら―喜びあへり」。東海道中膝栗毛3「エエ鼠―がばかにしやがつて」。「世界一と―言われる」「頭を下げて―頼みはしない」「そう―言われて行きたくない」
⑤程度が、そこが限度でそれより上には及ばない意を表す。…にすぎない。蒙求抄10「われは使―でこそあれ罪のないといふ事は知らぬ者ぢやぞ」。「許せるのもここ―だ」
⑥それなりの理由があってそこへ至った地点を指す。狂言、朝比奈「おのれが行きたからうかたへ行かう―よ」。史記抄「ただ御使を申す―でさふ」。「成功は幸運であった―だ」「頼まれたからやった―よ」
⑦(「―も」の形で)「…としても」「…とも」の意を表す。源氏物語明石「用ゐさせ給はぬ―も、このいましめの日を過ぐさず、この由を告げ申し侍らむ」。いろは文庫「たとへ遅くなつて旦那に叱られる―も是を見ないでは帰られない」。「できない―も、努力はしよう」
⑧(「―もない」の形で)「…に及ばず」の意を表す。仮名文章娘節用「おぼうさんの事はおつしやる―もなく、なんで他人とおもひませう」。「今さら説く―もない」
➋(終助詞)文の終止した形に接続して強調・感動の意を表す。狂言、宝の槌「証拠が見たい―」。狂言、瓜盗人「これでも見事な瓜を作ることぢや―」。「とりあえず御礼―」
広辞苑 ページ 18579。