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うつお【空】ウツホ🔗🔉

うつおウツホ ①中がからであること。岩屋や木のほらなど、中がからなもの。うつろ。うつぼ。宇津保物語俊蔭「この木の―をこの子にゆづりて」 ②上着だけで、下にかさねて着る衣服のないこと。源氏物語玉鬘「山吹のうちぎの袖口いたくすすけたるを―にてうちかけ給へり」 ③葱ねぎの異称。 ⇒うつお‐ぎ【空木】 ⇒うつお‐ぐさ【空草】 ⇒うつお‐ばしら【空柱】 ⇒うつお‐ぶね【空舟】

うつお‐ぎ【空木】ウツホ‥🔗🔉

うつお‐ぎ空木ウツホ‥ 幹の中が腐ってうつろになった木。うつろ木。宇治拾遺物語1「わがゐたる―の前にゐまはりぬ」 ⇒うつお【空】

うつお‐ぐさ【空草】ウツホ‥🔗🔉

うつお‐ぐさ空草ウツホ‥ねぎの異称。 ⇒うつお【空】

うつお‐ばしら【空柱】ウツホ‥🔗🔉

うつお‐ばしら空柱ウツホ‥ 清涼殿殿上の間の南にあり、雨水を通すために中をうつろにした柱。平家物語1「―より内、鈴の綱の辺に布衣の者の候ふは何者ぞ」 ⇒うつお【空】

うつお‐ぶね【空舟】ウツホ‥🔗🔉

うつお‐ぶね空舟ウツホ‥ 大木の中をくりぬいて造った舟。うつろぶね。平家物語4「かの変化へんげのものをば―に入れて流されけるとぞきこえし」 ⇒うつお【空】

うっ‐かい【鬱懐】‥クワイ🔗🔉

うっ‐かい鬱懐‥クワイ 心がむすぼれ、ふさいだ思い。晴々しない思い。

う‐つかい【鵜使い】‥ツカヒ🔗🔉

う‐つかい鵜使い‥ツカヒ 鵜をつかって鮎あゆなどを捕らえる人。鵜飼。鵜匠。〈[季]夏〉

うっか‐と🔗🔉

うっか‐と 〔副〕 ウカトの促音化。狂言、梟「―なつて、むさとわづらうて」

うつ‐から・ぶ【相携ぶ】🔗🔉

うつ‐から・ぶ相携ぶ】 〔他四〕 手をたずさえる。雄略紀「手を―・びて後宮に入りましぬ」

広辞苑 ページ 1866