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やす‐らか【安らか】🔗🔉

やす‐らか安らか】 ①おだやかで無事なさま。安穏。三蔵法師伝承徳点「海晏ヤスラカに河清めり」。徒然草「ただ明暮念仏して―に世を過すぐす有様、いとあらまほし」 ②ゆったりとして気楽なさま。源氏物語帚木「脇息によりおはす。いと―なる御振舞なりや」 ③心にかかることのないさま。安心できるさま。「―な寝顔」「―に眠る」 ④たやすいさま。やすやす。枕草子158「経など習ふとて、…くるくると―に読みたるこそ」

やすらぎ【安らぎ】🔗🔉

やすらぎ安らぎ】 安らぐこと。心の平安。気持の落ち着き。「一時の―を得る」

やすら・ぐ【安らぐ】🔗🔉

やすら・ぐ安らぐ】 〔自五〕 安らかな気持になる。おだやかな気持になる。「心の―・ぐ暇がない」

やすら‐け・し【安らけし】🔗🔉

やすら‐け・し安らけし】 〔形ク〕 安らかである。おだやかである。祝詞、春日祭「平らけく―・く聞しめせと」

やすり【鑢】🔗🔉

やすり】 棒状の鋼の面に小突起(目)を多数つけたもの。工作物の面を平らに削り、また角かど落しなどに用いる。平・角・目立・三角・笹葉・刀・丸・甲丸・両甲丸などがあり、目の形により単目・複目・三段目・わさび目に、目の大きさにより油目・細目・中目・大目・荒目・大荒目などに分かれる。板状のものもある。〈倭名類聚鈔15〉。「―をかける」→紙鑢。 鑢(左から丸、半丸、三角、平) 提供:竹中大工道具館 ⇒やすり‐がみ【鑢紙】 ⇒やすり‐ふん【鑢粉】

広辞苑 ページ 19767