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わたし‐ぶみ【渡し文】🔗⭐🔉
わたし‐ぶみ【渡し文】
物を譲渡するという証文。今昔物語集16「たしかに己おのれ渡す由の―」
⇒わたし【渡し】
わたし‐もの【渡し物】🔗⭐🔉
わたし‐もの【渡し物】
雅楽の外来楽舞で、本来の調から別の調に移して奏される同名曲。
⇒わたし【渡し】
わたし‐もり【渡し守】🔗⭐🔉
わたし‐もり【渡し守】
渡し船の船頭。わたりもり。川守。伊勢物語「―、はや船に乗れ…といふに」
⇒わたし【渡し】
わた・す【渡す・済す】🔗⭐🔉
わた・す【渡す・済す】
〔他五〕
①船・馬などを使って対岸に行きつかせる。万葉集10「渡守舟はや―・せ」。万葉集4「千鳥なく佐保の川との清き瀬を馬うち―・しいつかかよはむ」
②橋・梁はりなどを一端から他端へかける。架す。万葉集18「橋だにも―・してあらばその上ゆもいゆき渡らし」。万葉集1「下つ瀬にさでさし―・し」。「板を―・す」
③一方から他方へ送り移す。また、引き取る。源氏物語宿木「忍びて―・させ給ひてむやと」。源氏物語若紫「明け暮れながめ侍る所に―・し奉らむ」
④手から手に移す。手渡しする。相手に受け取らせる。宇津保物語蔵開上「かむのおとど抱きて、内侍のすけに―・し給ふ」。源氏物語宿木「よき賭物のりものはありぬべけれど、軽々しくはえ―・すまじきを」。「バトンを―・す」
⑤他の人のものとする。「家屋敷を人手に―・す」「政権を―・す」
⑥罪人の身柄・首などを人目にさらして移送する。引き廻す。保元物語「云ひがひなくからめられにけり。季実判官うけとりて二条を西へ―・す」。平家物語2「首をはねて大路を―・され候ひにき」
⑦広い地域を見る。見渡す。見やる。拾遺和歌集雑秋「舟岡の野中に立てる女郎花―・さぬ人はあらじとぞ思ふ」
⑧仏や僧が衆生しゅじょうをさとりの彼岸に行きつかせる。済度さいどする。仏足石歌「この御跡やよろづの光を放ち出しもろもろ救ひ―・し給はな救ひたまはな」。元輔集「世を―・す聖をさへやなやまさん深き願のならずなりなば」
⑨室内に通す。好色一代男3「大座敷―・し、亭主内義が入りかはり軽薄数を尽し」
⑩(他の動詞に付いて)行き届くようにする。ずっと一面に…する。万葉集3「すみのえの得名津えなつに立ちて見―・せば武庫むこのとまりゆ出づる舟人」。平家物語11「四町余をつつと射―・して」。「言い―・す」
広辞苑 ページ 21182。