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おもい‐ぐさ【思草】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐ぐさ思草オモヒ‥ ①(物思いするように見える草というところから)ナンバンギセルの古名。リンドウ・ツユクサ・オミナエシなどの古名ともいう。〈[季]秋〉。万葉集10「道の辺の尾花が下の―」 ②タバコの異称。

おもい‐ぐさ【思い種】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐ぐさ思い種オモヒ‥ ①物思いのたね。心配のたね。千載和歌集「繁さはまさる―」 ②思い人。思いもの。

おもい‐くだ・く【思ひ砕く】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐くだ・く思ひ砕くオモヒ‥ 〔自四・下二〕 あれこれ思い乱れる。新拾遺和歌集「人知れぬ涙の玉のおのれのみ―・けて年ぞ経にける」

おもい‐くた・す【思ひ腐す】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐くた・す思ひ腐すオモヒ‥ 〔他四〕 心の中でけなす。軽蔑する。源氏物語帚木「いかがは推し量り―・さむ」

おもい‐く・つ【思ひ朽つ】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐く・つ思ひ朽つオモヒ‥ 〔自上二〕 思いを果たさずに朽ち果てる。続後拾遺和歌集「くちなしの下ぞめごろも下にのみいはでやつひに―・ちなむ」

おもい‐くっ・す【思ひ屈す】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐くっ・す思ひ屈すオモヒ‥ 〔自サ変〕 おもいよわる。憂鬱ゆううつになる。源氏物語椎本「いかにうひうひしく古めきたらむなど―・し給へり」

おもい‐ぐま【思ひ隈】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐ぐま思ひ隈オモヒ‥ 心のゆきとどくこと。思慮分別。また、同情の深いこと。浜松中納言物語4「―ありて心ぐるしうものせさせ給ふべきなりとて」 ⇒おもいぐま‐な・し【思ひ隈無し】

おもいぐま‐な・し【思ひ隈無し】オモヒ‥🔗🔉

おもいぐま‐な・し思ひ隈無しオモヒ‥ 〔形ク〕 思慮分別がない。一方的である。思いやりがない。源氏物語行幸「―・くけざやかなる御もてなしなど」 ⇒おもい‐ぐま【思ひ隈】

おもい‐くら・す【思い暮らす】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐くら・す思い暮らすオモヒ‥ 〔他五〕 物思いに日を暮らす。源氏物語真木柱「男、胸つぶれて、―・し給ふ」

おもい‐くら・べる【思い比べる】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐くら・べる思い比べるオモヒ‥ 〔他下一〕[文]おもひくら・ぶ(下二) ①考え比べる。徒然草「いづれかまさるとよく―・べて」 ②思いが交わり通う。蜻蛉日記「死なば―・べてもいかがあらむ」

広辞苑 ページ 3000