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思ひ止む】オモヒ‥🔗🔉

思ひ止むオモヒ‥ 〔他下二〕 ①断念する。源氏物語浮舟「かうまでうち出で給へればえ―・め給はず」 ②思い定める。源氏物語帚木「この人をとまりにとも―・め侍らず」 ③心にとどめる。源氏物語玉鬘「かの折の志ばかり―・むる人なかりしを」 ④心を残す。源氏物語柏木「かかる御中らひの深く―・め給ひけむほどを」 おもい‐とま・る

思い止まる】オモヒ‥🔗🔉

思い止まるオモヒ‥ [一]〔自五〕 思いがそこに残って他へ移らない。源氏物語帚木「見そめつる契りばかりを捨てがたく―・る人は物まめやかなりと見え」 [二]〔他四〕 「思いとどまる」に同じ。源氏物語行幸「げに折しも便なう―・り侍るに」 おもい‐どり

思ひ取り】オモヒ‥🔗🔉

思ひ取りオモヒ‥ 特に相手に請うて盃さかずきをもらうこと。また、相手が自分にと思ってさした盃を受け取ること。曾我物語6「思ひざし、―、その後は乱舞になる」↔思ひ差し おもい‐と・る

思ひ取る】オモヒ‥🔗🔉

思ひ取るオモヒ‥ 〔他四〕 ①それとさとり知る。源氏物語帚木「世の道理を―・りて」 ②決心する。紫式部日記「わが心とは―・るかたもなきやうに物づつみをし」 おもい‐なお・す

思い直す】オモヒナホス🔗🔉

思い直すオモヒナホス 〔他五〕 考え直す。思い改める。「―・して行くのをやめる」 おもい‐なお・る

思ひ直る】オモヒナホル🔗🔉

思ひ直るオモヒナホル 〔自四〕 気持がもとのようになる。機嫌がよくなる。枕草子82「さてのちぞ袖の几帳などとり捨てて―・り給ふめりし」 おもい‐なが・す

思ひ流す】オモヒ‥🔗🔉

思ひ流すオモヒ‥ 〔他四〕 ①それからそれへと思い続ける。源氏物語槿「この世の外の事まで―・され」 ②思いを流し去る。断念する。浄瑠璃、大磯虎稚物語「今かかる身の憂さつらさ父母の御為と―・せば悔みはなし」 ○思い半ばに過ぐおもいなかばにすぐ [易経繋辞] ①推測しておおよそのところは理解できる。 ②転じて、事実が想像以上で、感慨無量なことにいう。 ⇒おもい【思い・念い・想い】 おもい‐なぐさ・む

広辞苑 ページ 3008