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おろし‐なみ【卸並】🔗🔉

おろし‐なみ卸並】 小売商品の売価を卸値と同じにして販売すること。 ⇒おろし【下ろし・卸】

おろし‐ね【卸値】🔗🔉

おろし‐ね卸値】 卸売の値段。 ⇒おろし【下ろし・卸】

おろし‐ねだん【卸値段】🔗🔉

おろし‐ねだん卸値段(→)卸値に同じ。 ⇒おろし【下ろし・卸】

おろし‐の‐かぜ【颪の風】🔗🔉

おろし‐の‐かぜ颪の風(→)「おろし」5に同じ。 ⇒おろし【下ろし・卸】

おろし‐ばた【下ろし機】🔗🔉

おろし‐ばた下ろし機】 木板に竹釘を並立させた大根おろし用の器具。 ⇒おろし【下ろし・卸】

おろし‐もの【下ろし物】🔗🔉

おろし‐もの下ろし物】 神仏の供物または貴人の膳部の残り物や使用後の品物のさがりもの。おろし。 ⇒おろし【下ろし・卸】

オロシャ🔗🔉

オロシャ (→)オロスに同じ。北槎聞略4「皇朝にてヲロシヤと称し、支那も亦俄字を冠せしなるべし」

おろし‐や【下ろし矢】🔗🔉

おろし‐や下ろし矢】 低い方へ向かって射おろす矢。 ⇒おろし【下ろし・卸】

オロス【俄羅斯】🔗🔉

オロス俄羅斯】 ロシアの異称。オロシャ。増訂英華字典(1899年)「峨羅斯国」

おろ・す【下ろす・降ろす・卸す】🔗🔉

おろ・す下ろす・降ろす・卸す】 〔他五〕 ➊上から下へだんだんに移す。 ①注意を保ちながら低い位置にそろそろと移す。だんだんと下にやる。また、そのような状態にする。竹取物語「集まりてとく―・さむとて」。日葡辞書「ホヲヲロス」。「腰を―・す」「国旗を―・す」「肩の荷を―・す」「根を―・す」 ②(幕などを)引きさげる。また、(よろい戸・錠などを)上から下へ動かして閉鎖する。源氏物語若紫「あやしきさまを人や見つらむとて、簾垂―・しつ」。源氏物語夕顔「半蔀はじとみは―・してけり」。炭俵「朝貌や昼は錠―・す門の垣」(芭蕉)。「シャッターを―・す」 ③車・舟などの乗物から出す。竹取物語「舟底に伏し給へり。松原に御むしろ敷きて―・し奉る」。「乗客を―・す」 ④(水に)入れる。宇津保物語祭使「御前の池に網―・し、鵜―・して、鯉鮒とらせ」。日葡辞書「イカリヲヲロス」「フネヲヲロス」 ⑤貴人の前からさがらせる。退去させる。源氏物語帚木「皆しもやに―・し侍りぬるを」 ⑥(官位を)さげる。位を退かせる。役などをやめさせる。また、一段低い用途に転用する。大鏡師尹「押して―・し奉らむことはばかり思し召しつるに」。「会長から―・す」「主役を―・される」 ⑦けなす。悪く言う。源氏物語少女「あさましく咎め出でつつ―・す」 ⑧神おろしをする。沙石集1「大明神を―・しまゐらせて、御託宣を仰ぐべし」 ⑨(神仏の供え物や貴人の召料などを)おさがりとして与える、また、いただく。宇津保物語蔵開中「ここにておろしを物せよとて、―・させ給ふ」。今昔物語集23「そこの奉る御衣を一つ二つ―・し候はむ」 ⑩(高い所から風などが)吹いて下に移動させる。吹きおろす。千載和歌集「浮き寝する猪名いなの湊に聞ゆなり鹿の音―・す峰の松風」 ▷自動詞的にも使う。 ➋もとあった所から離して落とす。 ①(木の枝などを)きり落とす。万葉集15「青柳の枝きり―・しゆたね蒔き忌々しき君に恋ひわたるかも」。日葡辞書「ケダモノノシソク(四足)ヲヲロス」。「下枝を―・す」 ②(頭髪を)そり落とす。伊勢物語「御髪ぐし―・し給うてけり」。日葡辞書「カシラヲヲロス」 ③体内から下へ出す。堕胎する。元輔集「男の国にまかるほどに、児を―・してける女の」。木下尚江、良人の自白「都亭の主婦おかみさんの言の通り、堕胎おろして了つた方が可かつたか知ら」。「虫くだしを飲んで回虫を―・す」 ④すりおろして粉にする。また、すりくずす。宇治拾遺物語2「件の金を取りて袖に包みて家にかへりぬ、―・してみればきらきらとして実の金なりければ、不思議のことなり」。日葡辞書「ダイコン・ワサビナドヲヲロス」 ⑤(魚や獣の)肉を切りさく。今昔物語集19「猪をとり生けながら―・してけるを見て」。日葡辞書「ウヲヲヲロス」。「三枚に―・す」 ➌しまってあるものを出し、実地の用に供する。 ①新しい品を使い始める。宇津保物語藤原君「自らの料には三合の米よね―・して食ひつつ」。「―・したばかりの服」 ②種子を植える。種子をまく。夫木和歌抄5「あめのあなたの苗代に神のくだせるたね―・すらし」 ③(預金などを)引き出す。「貯金を全部―・す」 ④《卸》商品を問屋が小売商に売りわたす。卸売りする。「品物を安く―・す」 ◇広く一般には「下」。上げるや乗せるの対の意味の場合に「降」をよく使う。卸売りする意には「卸」、物をすりくだく意の場合は「下」または「卸」を使う。

広辞苑 ページ 3101