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かえる‐そら【帰る空】カヘル‥🔗🔉

かえる‐そら帰る空カヘル‥ 帰ろうとする心持。宇津保物語嵯峨院「仲頼、―もなくて」

かえる‐で【蛙手・鶏冠木・楓】カヘル‥🔗🔉

かえる‐で蛙手・鶏冠木・楓カヘル‥ (葉の形がカエルの手に似るからいう)カエデの古名。万葉集8「我が宿に黄変もみつ―見るごとに」 ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】

かえる‐とし【返る年】カヘル‥🔗🔉

かえる‐とし返る年カヘル‥ 翌年。更級日記「その―、四月の夜中ばかりに火の事ありて」

かえる‐の‐お【蛙の尾】カヘル‥ヲ🔗🔉

かえる‐の‐お蛙の尾カヘル‥ヲ 極めて短い物のたとえ。狂言、痩松「幸女共が髪が―ほどならでは無いに依て」 ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】

かえる‐の‐ぎょうれつ【蛙の行列】カヘル‥ギヤウ‥🔗🔉

かえる‐の‐ぎょうれつ蛙の行列カヘル‥ギヤウ‥ (後足で立った蛙はその眼が背後にあって前方を見ることができないからいう)向う見ずの人々の集合。 ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】 ○蛙の子は蛙かえるのこはかえる 何事も子は親に似るものだ。子は親の進んだ道を歩むものだ。また、凡人の子はやはり凡人である、などの意。「瓜の蔓つるに茄子なすびはならぬ」と同趣旨。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「―に成る、親に劣らぬ力弥めが大痴呆だわけ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】

かえる‐の‐すもう【蛙の相撲】カヘル‥スマフ🔗🔉

かえる‐の‐すもう蛙の相撲カヘル‥スマフ (蛙は立ち上ると目が後ろになって見当違いになるところから)行き違う意。狂言、深草祭「連れを誘うたれば、―とやらで、飛びつがいて戻る」 ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】 ○蛙の面に水かえるのつらにみず (厚かましくて)どんな仕打ちにあっても平気でいるさま。しゃあしゃあしていること。蛙の面に小便。 ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】 ○蛙の頬冠かえるのほおかむり (蛙の目は背後にあるので頬冠すれば前方が見えないことから)目先の利かないことにたとえる。 ⇒かえる【蛙・蛤・蝦】

広辞苑 ページ 3387