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あだ‐なみ【徒波】🔗🔉

あだ‐なみ徒波】 いたずらに立ち騒ぐ波。変わりやすい人の心にたとえる。古今和歌集「浅き瀬にこそ―は立て」

あだ‐ね【徒寝】🔗🔉

あだ‐ね徒寝】 ①思う人と離れて、ひとりむなしくねること。ひとりね。あだぶし。古今和歌集六帖4「人のする―もせずて」 ②かりそめのちぎり。あだまくら。

あだ‐の‐おおの【阿太の大野】‥オホ‥🔗🔉

あだ‐の‐おおの阿太の大野‥オホ‥ 奈良県五條市東部にあった原野。宇智の大野。(歌枕)

あた‐の‐かぜ【仇の風】🔗🔉

あた‐の‐かぜ仇の風】 害を与える激しい風。または、逆風。

あだ‐の‐かたく【徒の火宅】‥クワ‥🔗🔉

あだ‐の‐かたく徒の火宅‥クワ‥ はかなく苦しい現世。

あだ‐の‐りんき【徒の悋気】🔗🔉

あだ‐の‐りんき徒の悋気】 自分に直接関係のない他人の恋をねたむこと。法界悋気。

あたばか【阿吒縛伽】🔗🔉

あたばか阿吒縛伽】 〔仏〕(→)大元帥たいげん明王に同じ。

あだ‐ばな【徒花】🔗🔉

あだ‐ばな徒花】 ①咲いても実を結ばない花。むだ花。閑吟集「ならぬ―真白に見えて、憂き中垣の夕顔や」。「好景気は―だった」 ②はかなく散りゆく花。末とげられぬ恋などのたとえにも用いる。 ③季節はずれに咲く花。〈日葡辞書〉 ④祝儀として渡しても、後で現金に換えない紙纏頭かみばな。浮世草子、椀久二世の物語「外聞ばかりの―を出し人々に嬉しがらせ」 ○仇は情あだはなさけ 仇と思ったことが、かえってなさけとなること。うらみに思っていたことが、逆によい結果になること。 ⇒あだ【仇・敵】

あた‐はら【疝】🔗🔉

あた‐はら】 (アタバラとも) ①腹の急に痛むこと。疝気せんき。〈倭名類聚鈔3〉 ②急に腹を立てること。むかっぱら。日葡辞書「アタバラヲタツル」

あだ‐びき【徒弾き】🔗🔉

あだ‐びき徒弾き】 琴・三味線などを、なぐさみにひくこと。

あだ‐びと【他人・徒人】🔗🔉

あだ‐びと他人・徒人】 ①他の人。別の人。 ②心のかわりやすい人。まごころのないうわきもの。宇津保物語初秋「―の枕にかかる白露は」 ③風流を解する粋な人。また、恋人。冬の日「―と樽を棺ひつぎに呑みほさん」(重五)

広辞苑 ページ 404