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かみ【紙】🔗🔉

かみ】 ①主に植物性の繊維を材料として、アルカリ液を加えて煮沸し、さらにつき砕いて軟塊とし、樹脂または糊などを加えて漉いて製した薄片。書画・印刷・包装などに使う。後漢の蔡倫さいりんの発明といわれてきたが、前漢期遺跡から古紙が出土し、前漢初期の開発。もと麻布の襤褸ぼろを原料としたが、和紙は楮こうぞ・三椏みつまた・雁皮などを、洋紙はパルプ・襤褸・藁などを原料とする。ジス(JIS)には寸法についての規格があり、「A5」「B6」などという。推古紀「―墨を作り」 紙(JIS仕上げ寸法) エー‐ばん【A判】 ビー‐ばん【B判】 ②(じゃんけんで)手のひら。ぱあ。

かみ【髪】🔗🔉

かみ】 ①頭部にはえる毛。頭髪。万葉集5「か黒き―にいつの間か霜の降りけむ」。「―を切る」 ②頭部の毛を結った形。かみかたち。「―がくずれる」 ⇒髪を下ろす ⇒髪をはやす

かみ【長官】🔗🔉

かみ長官】 (上の意)律令制の四等官しとうかんの最上の官。役所によって文字を異にし、太政官では「大臣」、神祇官では「伯」、省では「卿」、弾正台では「尹」、坊・職では「大夫」、寮では「頭」、司では「正」、近衛府では「大将」、兵衛府・衛門府などでは「督」、国では「守」(826年以降、上総・常陸・上野では介すけを守、長官を太守と称)と書く。→四等官(表)

広辞苑 ページ 4093