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くに【国・邦】🔗🔉

くに国・邦】 ①(天に対して)地。大地。祝詞、祈年祭「天の壁かき立つ極み、―の退き立つ限り」 ②国土。国家。万葉集13「敷島の日本やまとの―に人さはに満ちてあれども」 ③帝位。皇位。「御―譲り」 ④古代から近世までの行政区画の一つ。古事記「即ち出雲の―に入りまして」→国郡里制。 旧国名一覧 ⑤任国。知行所。 ⑥国政。任国の政治。宇治拾遺物語3「尾張に下りて―行ひけるに」 ⑦国府、またはその役人。竹取物語「―に仰せ給ひて、手輿たごし作らせ給ひて」 ⑧地方。田舎。また、地域。万葉集13「ひなさかる―治めにと」。「北の―」 ⑨故郷。郷里。万葉集19「かりがねは―思ひつつ雲隠り鳴く」。「―に帰る」 ⇒国に杖つく ⇒国に二君なし ⇒国に盗人家に鼠 ⇒国破れて山河あり ⇒国を売る

くに【訓】🔗🔉

くに⇒くん。宇津保物語蔵開中「一たびは―、一たびはこゑ(字音)によませ給ひて」

く‐に【垢膩】🔗🔉

く‐に垢膩】 あかとあぶら。謡曲、卒都婆小町「うしろに負へる袋には、―の垢づける衣あり」

ぐ‐に【五二】🔗🔉

ぐ‐に五二】 双六などで、二つの采さいの目に5と2とが出ること。狂言、双六僧「四三を離れて―となつて修羅道に落ちにけり」

くに‐あらそい【国争い】‥アラソヒ🔗🔉

くに‐あらそい国争い‥アラソヒ ①一国の土地または政権の奪いあい。保元物語(金刀比羅本)「主上・上皇の―に夜討ちなんどしかるべからず」 ②国と国との戦い。

く‐に‐いち【九二一】🔗🔉

く‐に‐いち九二一】 鉄砲に用いた火薬。焔硝9匁・灰火2匁・硫黄1匁の割合で配合したことからの名。

くに‐いっき【国一揆】🔗🔉

くに‐いっき国一揆】 室町時代、国人こくじん・国衆くにしゅうなどと呼ばれる在国小領主たちを中心として、守護に対抗しておこした一揆。山城国一揆はその代表。

くに‐いり【国入り】🔗🔉

くに‐いり国入り】 大名などが自分の領国におもむくこと。入部。入府。入国。→お国入り

広辞苑 ページ 5702