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あら‐まし🔗🔉

あら‐まし (アリに助動詞マシの付いたものか) ①将来のことを前から思いめぐらすこと。予期。堀河百首「―にのみ日を暮すかな」。徒然草「かねての―、皆違ひゆくかと思ふに、おのづから違はぬ事もあれば」 ②大よそのところ。事の次第。概略。好色一代女2「此の―を語られしに」。「事件の―」 ③(「に」を付け、また単独で、副詞的に用いて)ひととおり。おおかた。武道伝来記「大かた―に吟味して」。「仕事を―終える」 ⇒あらまし‐ごと

あらま・し【荒まし】🔗🔉

あらま・し荒まし】 〔形シク〕 荒い。荒々しい。源氏物語橋姫「―・しき風のきほひ」

あらまし‐ごと🔗🔉

あらまし‐ごと 前もって思い設ける事柄。将来の予期。源氏物語総角「なからむ後の―をあけくれ思ひ続け給ふ」 ⇒あら‐まし

あら‐ま・す🔗🔉

あら‐ま・す 〔他四〕 (「あらまし」を活用させた語か)前から考えておく。予期する。徒然草「行末久しく―・す事ども」

あらまつり‐の‐みや【荒祭宮】🔗🔉

あらまつり‐の‐みや荒祭宮】 伊勢の皇大神宮の別宮。天照大神あまてらすおおみかみの荒御魂あらみたまを祀る。

あら‐まほ・し🔗🔉

あら‐まほ・し 〔形シク〕 そうありたい。そうあってほしい。理想的である。源氏物語桐壺「劣らずもてかしづき給へるは―・しき御あはひどもになむ」

あら‐み【あら見】🔗🔉

あら‐みあら見】 魚群の集来を見張り、魚が来るとこれを急報する役目。色見いろみ。「―小舎」

あら‐み【荒忌】🔗🔉

あら‐み荒忌】 出産のけがれによる忌いみ

あら‐み【新身】🔗🔉

あら‐み新身】 新たに鍛えた刀。新刀しんとう。↔古身。 ⇒あらみ‐だめし【新身試し】

あら‐みかげ【荒御蔭】🔗🔉

あら‐みかげ荒御蔭(→)「あらみさきのかみ」に同じ。

あら‐みかみ【現御神】🔗🔉

あら‐みかみ現御神(→)「あきつかみ」に同じ。孝徳紀「明神あらみかみと御宇あめのしたしらす日本の天皇」

あらみがわ‐の‐はらえ【荒見川の祓】‥ガハ‥ハラヘ🔗🔉

あらみがわ‐の‐はらえ荒見川の祓‥ガハ‥ハラヘ (アラミはアライミ(荒忌)の約、真忌まいみに対し、前もってする斎戒さいかい)大嘗祭だいじょうさいの前、陰暦9月晦日に、奉仕者がけがれを除くため京都の紙屋川かみやがわでした祓。

広辞苑 ページ 675