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○声無くして人を呼ぶこえなくしてひとをよぶ🔗🔉

○声無くして人を呼ぶこえなくしてひとをよぶ 立派な人物は自ら求めなくても、自然と周りに人が集まってくるものである。 ⇒こえ【声】 こえ‐なみ声並コヱ‥ 声の調子。 こえ‐の‐あや声の文コヱ‥ 声の入り交じって諧調をなしていること。声の調子。声の曲折。後撰和歌集「秋くれば野もせに虫のおり乱る―をば誰かきるらむ」 こえ‐の‐いろ声の色コヱ‥ 声の調子。風雅和歌集「くれなゐの梅がえになく鶯は―さへことにぞありける」 こえ‐の‐した声の下コヱ‥ ことばの終わるか終わらぬうち。言下。狂言、楽阿弥「いふ―よりも、大尺八を取り出し」 こえ‐の‐はかせ音博士コヱ‥ ⇒おんはかせ。持統紀「―大唐もろこしの続守言」 こえ‐ばん声番コヱ‥ 江戸時代の歌舞伎劇場で、花道の揚幕の辺にいて、俳優の出入りに声をかける人。 こ‐えび小海老・小蝦】 ①小形のエビの総称。 ②コエビ亜目のエビ類の総称。典型的なエビ型で、体は頭胸甲で覆われた頭胸部と長く発達した腹部とに分かれる。胸部の5対の歩脚のうち2〜3対は鋏脚となり、腹肢は遊泳肢となる。雌は産んだ卵を腹肢につけて腹部の下に抱き孵化まで保護する点で、クルマエビ類と異なる。海・湖・川などにすむ。日本産は約400種。 こえ‐びしゃく肥柄杓】 糞尿ふんにょうを汲み取るひしゃく。 ご‐えふ五衛府‥ヱ‥ 律令制で、衛門府、左右の衛士府、左右の兵衛府の総称。五府。→四衛しえ こえ‐ぶつじ声仏事コヱ‥ 声による供養。経をよみ、仏名を称えて仏事をすること。謡曲、山姥「舞歌音楽の妙音の―をもなし給はば」 こえ‐ぶね肥船】 肥桶を積んで運搬する船。こやし船。 こえ‐まつ肥松】 ①脂やにの多い松。松明たいまつなどに用いた。 ②幹の肥えふとった松。 ごえもん‐ぶろ五右衛門風呂‥ヱ‥ (石川五右衛門が釜ゆでの刑に処せられた時に用いたという俗説に基づく)槽おけの底に平釜を取りつけ、かまどに据えつけて、下で薪をたいて沸かす据風呂すえふろ。底板は水面に浮かび、入浴のときはこれを踏んで下に沈め、その上にのってはいる。全部鉄釜としたものもある。かま風呂。 こえ‐やま声山コヱ‥ 大きな声。日本永代蔵5「彼の嫁約束の如く悋気りんき仕出し―立つれば」 こえ‐よし声良コヱ‥ 鶏の一品種。秋田県原産。大型で、体型はシャモに似る。長鳴きで、太く低い声は10秒以上続く。天然記念物。声良鶏。 こえ‐らか肥えらか】 肥えたさま。五代帝王物語「―にゆゆしき僧の着座したれば」 こ‐えり小襟】 道行7などの和装コートにつける幅の狭い襟。 小襟 こ・える肥える】 〔自下一〕[文]こ・ゆ(下二) ①地味が豊かになる。土地の生産力が高くなる。三蔵法師伝承徳点「福田鹵いしだにして還りて沃コエぬ」。「よく―・えた土地」 ②体の肉が増す。ふとる。万葉集8「春の野に抜ける茅花つばなそ食して―・えませ」。天草本伊曾保物語「或る烏とつと―・えた鳩を見て、いかう羨しう思うて」。「天高く馬―・ゆる秋」 ③経験を積み、よいものを見定める力がつく。ゆたかになる。「口が―・える」「目が―・える」 こ・える越える・超える】 〔自下一〕[文]こ・ゆ(下二) 動作・状態がある限界を一挙に上まわる意。 ①《越》物の上を過ぎて行く。障害などをのりこえて行く。仁徳紀「梯立はしたての嶮さがしき山も我妹子と二人―・ゆれば安席やすむしろかも」。大和物語「逢坂の関―・えて浜へゆき下るるほどに」。「国境を―・える」 ②その時を経過する。竹取物語「年―・ゆるまで音もせず」。「冬を―・える」 ③ある程度(限界)を過ぎてそれ以上になる。平家物語灌頂「そともの小田おだも水―・えて、鴫立つ隙も見え分かず」。「気温は30度を―・えた」「定員を―・える」 ④上まわる。まさる。平家物語2「その恩の重き事を思へば、千顆万顆の玉にも―・え」。「力は先輩を―・える」 ⑤きまりなどにそむく。規則にはずれる。ロドリーゲス大文典「心の欲する所に従へども矩のりを―・えず」 ⑥順序を追わず進む。とびこす。追いこす。大鏡道長「大臣―・えられたることだに、いといとほしくはべりしに」。「兄を―・えて弟が家を継ぐ」 ⑦(主義・立場などを)超越する。「利害の対立を―・えて事に当たる」「怨讐を―・えて協力する」 ◇3・4などのように、基準や限度以上になる場合には「超」を使うことも多い。 こえ‐わざ声技コヱ‥ 音声をつかって演ずるわざ。謡い物・語り物などのわざ。古今著聞集6「さまざまの―ども」 こえ‐わ・ぶ越え侘ぶ】 〔自上二〕 越えようと思っても越えられないで気落ちがする。蜻蛉日記「逢坂の関屋なになり近けれど―・びぬれば嘆きてぞふる」

広辞苑 ページ 6854