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心の闇】🔗🔉

心の闇】 ①思い乱れて理非の判断に迷うことを闇にたとえていう語。古今和歌集「かきくらす―にまどひにき」 ②(「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」の歌から)特に、親が子を思って心が迷うこと。源氏物語桐壺「これもわりなき―になむ」 こころ‐の‐ゆめ

心の夢】🔗🔉

心の夢】 思い惑うことを夢にたとえていう語。続後撰和歌集「―はさめずやあるらむ」 こころ‐の‐よもぎ

心の蓬】🔗🔉

心の蓬】 (蓬は曲がって生えることから)心の曲がったことをたとえていう語。 こころ‐ば

心葉】🔗🔉

心葉】 ①心。心ばえ。和泉式部続集「人知れぬ我が―にあらねども」 ②香壺・文匣ぶんこうなどの上をおおう四角な綾絹に、銀または銅製の梅花をつけ、組紐を結びつけた飾り。 ③大嘗会だいじょうえなどに、冠の巾子こじの前に挿頭かざしとしてつけた造花。日陰鬘ひかげのかずらとともに用い、金銀などで梅の枝・桜・藤などの形につくる。女子も釵子さいしの上に金の梅枝をつける。 ④贈物または饗膳の四隅に立てた梅・松などのつくり枝。 こころ‐ばえ

心延え】‥バヘ🔗🔉

心延え‥バヘ ①気だて。性格。心ばせ。竹取物語「―などあてやかにうつくしかりつることを」 ②思いやり。心づかい。蜻蛉日記「そのほどの―はしも、ねんごろなるやうなりけり」 ③心のひらめき。才気。源氏物語紅梅「―ありて、奥おしはからるるまみ、ひたひつきなり」 ④おもむき。風情。源氏物語帚木「水の―などさるかたにをかしく」 ⑤意味。趣意。事の次第。源氏物語早蕨「歌の―もいとあはれにて」 こころ‐ばかり

心許り】🔗🔉

心許り】 ほんの気持だけを示すしるし。「―の品」 こころ‐ばしり

心走り】🔗🔉

心走り】 むなさわぎ。源氏物語浮舟「あやしく―のするかな」 こころ‐はずか・し

心恥かし】‥ハヅカシ🔗🔉

心恥かし‥ハヅカシ 〔形シク〕 ①相手が立派であるのに対して、気おくれがする。気はずかしい。源氏物語明石「言ひしにたがふと思さんも―・しうおぼさるれば」 ②(こちらが気おくれするほど相手が)すぐれている。源氏物語若紫「法師なれどいと―・しく、人がらもやむごとなく」 こころ‐ばせ

広辞苑 ページ 7080