こせ‐つ・く 〔自五〕 こせこせする。人情本、春色辰巳園「世界中の女を―・く癖に、他_ひとの事をば恋しらずだ」

ご‐せっく【五節句・五節供】 毎年5度の節句。正月7日（人日）・3月3日（上巳）・5月5日（端午）・7月7日（七夕）・9月9日（重陽）の総称。ごせちく。ごせつ。

ご‐せっけ【五摂家】 鎌倉中期以後、藤原氏北家の中で、摂政・関白に任ぜられる家柄、すなわち近衛・九条・二条・一条・鷹司_{たかつかさ}の五家の総称。五門。 五摂家（表）

こ‐せっぱ【小切羽】 刀剣の金具の一種。太刀拵_{たちごしらえ}で切羽の最も小さいもの。また、打刀の鐔_つばの両面に入れる切羽。↔大切羽

ごせっ‐ぽ・い 〔形〕 (静岡県で)せいせいして心地よい。

こ‐せと【古瀬戸】 尾張の瀬戸地方で鎌倉前期から室町中期にかけて作られた施釉_せゆう陶器。灰釉と鉄釉が用いられた。

こ‐ぜに【小銭】 こまかいおかね。少額の金銭。「―入れ」

こせ‐の【巨勢野】 奈良県の巨勢山の高市郡側の麓の野原。（歌枕）

こせ‐の‐かなおか【巨勢金岡】_‥ヲカ 平安前期の宮廷絵師。唐風の風景・風俗画を和様化する新様式を開き、画家の社会的位置を高めたとされる。895年（寛平7）までの事蹟が残るが、確かな作品は伝存しない。→巨勢派 ⇒こせ【巨勢】

こせ‐は【巨勢派】 平安時代以降の絵師の家系。巨勢金岡を祖とし、日本流の風景・風俗画の形成に重要な役割を果たしたと思われるが、遺作は現存しない。→巨勢

ご‐ぜめ【後攻め】 ^（→）後詰_ごづめ2に同じ。

こせ‐め・く 〔自四〕 こせこせする。こせつく。栂尾明恵上人遺訓「むつかしく―・かんよりも、何もせずして、ただ正しくてぞあるべき」