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いい‐ぎり【飯桐・椅】イヒ‥🔗🔉

いい‐ぎり飯桐・椅イヒ‥ イイギリ科の落葉高木。暖地の山林に自生。高さ約10メートル。樹皮は白褐色で褐色の斑点がある。葉は心臓形で長柄、飯を包んだという。雌雄異株。5月頃大きな穂状の花序をつけ、雄花は緑色、雌花は淡紫色。実は南天に似て赤く、落葉後も赤実の果穂が枝に下る。材で器具を造る。ナンテンギリ。 いいぎり イイギリ(実) 撮影:関戸 勇

いい‐き・る【言い切る】イヒ‥🔗🔉

いい‐き・る言い切るイヒ‥ 〔他五〕 ①言い終える。「一息で―・る」 ②断言する。「必ずやると―・る」 ③口約束を守る。狂言、泣尼「せんどかたらうておいてくれまいか。わばうず、―・れ―・れ」

いい‐くく・む【言ひ含む】イヒ‥🔗🔉

いい‐くく・む言ひ含むイヒ‥ 〔他下二〕 言いふくめる。能因本枕草子職の御曹司におはします頃「きたなげならむはかき捨ててなど、―・めてやりたれば」

いい‐ぐさ【言い種・言い草】イヒ‥🔗🔉

いい‐ぐさ言い種・言い草イヒ‥ ①言うべきことがら。話の種。また、口に出すことば。言いかた。「―が気にくわない」 ②言い抜ける口実。傾城禁短気「手をよくはづす―に前方から遠過ぎゆかれしおやぢを内にまざまざ居らるるやうに言ひなし」。「そんな―は通用しない」 ③言いがかり。苦情。こごと。もんく。人情本、春色辰巳園「おめへに―を言つてやりこめられに来はしねへぜ」 ④口癖に言うこと。「彼の―ではないが、東京は物価が高い」

いい‐くさ・す【言い腐す】イヒ‥🔗🔉

いい‐くさ・す言い腐すイヒ‥ 〔他五〕 わるく言う。けちをつける。けなす。

いい‐くず・す【言ひ崩す】イヒクヅス🔗🔉

いい‐くず・す言ひ崩すイヒクヅス 〔他四〕 言葉で打ちのめす。論破する。日葡辞書「ヒトノシンシャウ(身上)ヲイイクヅス」「ヒトノダウリヲイイクヅス」

いい‐くた・す【言ひ朽す】イヒ‥🔗🔉

いい‐くた・す言ひ朽すイヒ‥ 〔他四〕 (→)「いいくさす」に同じ。源氏物語少女「紅葉を―・さむは立田姫の思はむこともあるを」

いい‐くだ・す【言ひ下す】イヒ‥🔗🔉

いい‐くだ・す言ひ下すイヒ‥ 〔他四〕 ①自分より身分の低い人の所へ言い送る。〈日葡辞書〉 ②すらすらと言う。

広辞苑 ページ 848