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ふり【振り・風】🔗⭐🔉
ふり【振り・風】
[一]〔名〕
①振ること。振り動くこと。振りぐあい。「振子の―」「バットの―が大きい」
②外形。すがた。なり。浄瑠璃、凱陣八島「色よし、―よし」
③習慣。しきたり。ふう。甲陽軍鑑3「大方家の―になるなり」
④ふるまい。動作。挙動。「人の―見てわが―直せ」
⑤それらしくよそおうこと。ふう。「知らぬ―をする」
⑥舞踊の仕草しぐさ。また、歌詞の意味する所を形に現すこと。「富士の山」という歌詞に対して、両手で富士の山を描く類。また、舞台で、俳優の動作全部を指す。所作しょさ。科しぐさ。「―をつける」
⑦(通りすがりで)なじみでないこと。「―の客」
⑧褌ふんどしや腰巻を着けないこと。
⑨女物の和服で、袖付から袖下までのあいた部分。また、振袖の略。→和服(図)。
⑩ゆがみ。ずれ。浄瑠璃、一谷嫩軍記「ちつくり笠に―がある」
⑪やりくり。ふりまわし。日本永代蔵6「借銀かさみ、次第に―に詰まり」
⑫振袖新造の略。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「片町の―を内へ呼び入れ」
⑬振り売りの略。冬の日「荻織る笠を市に―する」
[二]〔接尾〕
①刀剣を数えるのに用いる語。
②⇒ぶり(振り・風)
ぶり【振り・風】🔗⭐🔉
ぶり【振り・風】
〔接尾〕
①名詞や動詞連用形に付いて、形・姿・様子を表す。「身―」「人形―」「男―を上げる」「小―な体」
▷「っぷり」と変化する場合もある。「飲みっぷり」
②時間を表す語に付いて、時日の経過の程度を表す。「久し―」「1年―」
③数量を表す語に付いて、その量に相当する意を表す。「二人―の大盛」
④歌のふしを名づけるのに、歌詞の最初の語に付ける語。「みずぐき―」
ふり‐あ・う【触り合う・振り合う】‥アフ🔗⭐🔉
ふり‐あ・う【触り合う・振り合う】‥アフ
〔自五〕
互いに触れる。ふれ合う。「袖―・うも多生の縁」
ふり‐あお・ぐ【振り仰ぐ】‥アフグ🔗⭐🔉
ふり‐あお・ぐ【振り仰ぐ】‥アフグ
〔自五〕
首を大きく動かして上方を見る。高い所を見上げる。
ふり‐あ・げる【振り上げる】🔗⭐🔉
ふり‐あ・げる【振り上げる】
〔他下一〕[文]ふりあ・ぐ(下二)
①物を振りながら高く上げる。勢いよく上方へもちあげる。ふりかざす。平家物語1「山門には御裁断遅々のあひだ、七社の神輿を根本中堂に―・げ奉り」。「拳を―・げる」
②声をはりあげる。大和物語「かの女の初めによみたりける歌を―・げつつ恋歌にうたひけり」
ふり‐あ・てる【振り当てる】🔗⭐🔉
ふり‐あ・てる【振り当てる】
〔他下一〕[文]ふりあ・つ(下二)
割りあてる。割り振る。
ふり‐あらい【振り洗い】‥アラヒ🔗⭐🔉
ふり‐あらい【振り洗い】‥アラヒ
洗剤を溶かした水の中で、衣類などを振り動かして洗うこと。
ふり‐い・ず【振り出づ】‥イヅ🔗⭐🔉
ふり‐い・ず【振り出づ】‥イヅ
〔他下二〕
①ふりすてて出て行く。源氏物語末摘花「―・でて行かむこともあはれにて」
②声を高く振り立てる。源氏物語鈴虫「鈴虫の―・でたるほど」
③紅べにを水に振り出し染める。ふりず。大和物語「いくらばかりの紅ぞ、―・づるからに山の染むらむ」
ふり‐うり【振り売り】🔗⭐🔉
ふり‐うり【振り売り】
荷物をさげ、または担って、声をあげながら売り歩くこと。また、その人。触れ売り。ぼてふり。振り商売。炭俵「―の鴈がんあはれ也ゑびす講」(芭蕉)
ふり‐おこ・す【振り起こす】🔗⭐🔉
ふり‐おこ・す【振り起こす】
〔他五〕
①弓などを勢いよく立てる。万葉集7「大夫ますらおの弓末ゆずえ―・し」
②ふるいおこす。奮起させる。万葉集17「大君の任まけのまにまに大夫の心―・し」。「勇気を―・す」
ふり‐おと・す【振り落とす】🔗⭐🔉
ふり‐おと・す【振り落とす】
〔他五〕
振り動かしておとす。ふっておとす。ふるいおとす。「木の実を―・す」「試験で―・す」
ふり‐かえ・る【振り返る】‥カヘル🔗⭐🔉
ふり‐かえ・る【振り返る】‥カヘル
〔自五〕
①背後をふりむく。「―・り、―・り遠ざかる」
②過去をかえりみる。回顧する。「―・れば長い年月だった」
ふり‐か・える【振り替える】‥カヘル🔗⭐🔉
ふり‐か・える【振り替える】‥カヘル
〔他下一〕[文]ふりか・ふ(下二)
①一時取りかえて用いる。流用する。「休日を―・える」
②振替勘定をする。→振替2
ふり‐か・ける【振り掛ける】🔗⭐🔉
ふり‐か・ける【振り掛ける】
〔他下一〕[文]ふりか・く(下二)
①振っておおいかかるようにする。源氏物語若菜下「髪を―・けて泣くけはひ、ただ昔見給ひし物の怪のさまと見えたる」
②振ってちらしかける。まきちらす。宇津保物語初秋「畳綿の雪の―・けたるやうなるが」。「砂糖を―・ける」
ふり‐かざ・す【振り翳す】🔗⭐🔉
ふり‐かざ・す【振り翳す】
〔他五〕
①頭の上にふりあげる。太平記31「五尺六寸の大太刀抜いて引き側め、射向の袖を―・いて」
②(自分の立場を)人に見せつけるように示す。「錦のみ旗を―・す」
ふり‐かた【振り方】🔗⭐🔉
ふり‐かた【振り方】
①物を振る方法。「バットの―」
②持ち扱い方。処置する方法。「身の―」
ふり‐かた・ぐ【振り担ぐ】🔗⭐🔉
ふり‐かた・ぐ【振り担ぐ】
〔他下二〕
振り上げて肩にになう。
ふり‐がな【振り仮名】🔗⭐🔉
ふり‐がな【振り仮名】
漢字の傍にその読み方を示すためにつける仮名。傍訓。
ふり‐かぶ・る【振りかぶる】🔗⭐🔉
ふり‐かぶ・る【振りかぶる】
〔自五〕
手・刀などを頭の上に大きくふり上げる。「―・って球を投げる」
ふり‐き・る【振り切る】🔗⭐🔉
ふり‐き・る【振り切る】
〔他五〕
①捕らえられた袖などを強くふりはなす。人の引き止めや懇願を強くことわる。日葡辞書「フリキッテイヤトマウス」。「警官を―・って逃げる」
②競走などで、追いつこうとする者に追いつかれずにそのままゴールインする。逃げ切る。「急追を―・る」
③十分に最後まで振る。「バットを―・る」
ふり‐くじ【振り籤】🔗⭐🔉
ふり‐くじ【振り籤】
くじびき。抽籤。傾城禁短気「中間遊び客十人の中へ呼ばれ、―に当つて逢はれた男迄に」
ふり‐こ・す【振り越す】🔗⭐🔉
ふり‐こ・す【振り越す】
〔他四〕
うしろへ垂れた髪を肩をこして前へもってくる。かきこす。津守国基集「朝ね髪たが手枕にたわつけてけさは―・し形見とか見る」
ふり‐ごま【振り駒】🔗⭐🔉
ふり‐ごま【振り駒】
将棋で先手・後手を決める方法。歩ふを五つ振って、表の出たものが多いときは振った者が先手。振り先。振り歩。
ふり‐こ・む【振り込む】🔗⭐🔉
ふり‐こ・む【振り込む】
[一]〔自五〕
勢いをつけて入ってくる。押しかけてくる。浮世風呂前「六法で―・む裸身はだかみあり」
[二]〔他五〕
①振って内へ入れる。
②振替口座・預金口座などに金銭を払い込む。「代金を―・む」
③マージャンで、相手の上り牌パイを捨てる。
ふりこめ‐さぎ【振り込め詐欺】🔗⭐🔉
ふりこめ‐さぎ【振り込め詐欺】
電話・葉書などで虚偽の請求や懇願をし、指定口座に金を振り込ませる詐欺。
ふり‐さ・く【振り放く】🔗⭐🔉
ふり‐さ・く【振り放く】
〔他下二〕
はるか遠くを仰ぐ。万葉集6「―・けて若月みかづき見れば」
ふり‐さけ・みる【振り放け見る】🔗⭐🔉
ふり‐さけ・みる【振り放け見る】
〔他上一〕
ふり仰いで遠くを見る。ながめ上げる。万葉集2「天の原―・見れば大君の御寿みいのちは長く天足らしたり」
ふり‐しお【振り塩】‥シホ🔗⭐🔉
ふり‐しお【振り塩】‥シホ
魚類などを漬けるのに、塩をそのままふりかけること。↔立て塩
ふり‐しぼ・る【振り絞る】🔗⭐🔉
ふり‐しぼ・る【振り絞る】
〔他五〕
しぼり出すように、声・力・知恵などを精一杯出す。「声を―・って助けを求める」
ふり・ず【振り出】‥ヅ🔗⭐🔉
ふり・ず【振り出】‥ヅ
〔他下二〕
(→)「ふりいづ」に同じ。古今和歌集夏「からくれなゐの―・でてぞ鳴く」
ふり‐すす・ぐ【振り濯ぐ】🔗⭐🔉
ふり‐すす・ぐ【振り濯ぐ】
〔他五〕
ふり動かして洗いきよめる。神代紀上「天真名井あまのまないに―・ぎて」
ふり‐す・てる【振り捨てる】🔗⭐🔉
ふり‐す・てる【振り捨てる】
〔他下一〕[文]ふりす・つ(下二)
①ふりはなして捨ててかえりみない。見捨てる。平家物語5「さきいづる花の都を―・てて」。「家族を―・てる」
②尾行や同行をふり切る。まく。源氏物語末摘花「―・てさせ給へるつらさに、御送りつかうまつりつるは」
ふり‐だ・す【振り出す】🔗⭐🔉
ふり‐だ・す【振り出す】
〔他五〕
①振って中から出す。
②振りはじめる。
③振出し薬を湯の中で振って薬の成分を出す。
④市いちで、せりの手を振って値をつける。世間胸算用5「宿の亭主は売り口銭一割のきほひにかかつて、―・しける」
⑤為替または手形・小切手を発行する。
ふり‐た・てる【振り立てる】🔗⭐🔉
ふり‐た・てる【振り立てる】
〔他下一〕[文]ふりた・つ(下二)
①勢いよく立てる。万葉集15「大船に戕牁かし―・てて」。「頭を―・てる」
②声を張りあげる。古今和歌集夏「声―・てて鳴くほととぎす」
③振って鳴らす。宇津保物語祭使「高麗鈴を―・つるに劣らず」
④茶を振り出してたてる。浄瑠璃、生写朝顔話「駒沢が戻り次第に―・てて、われらが先へ服加減」
ふり‐つ・ける【振り付ける】🔗⭐🔉
ふり‐つ・ける【振り付ける】
〔他下一〕
①嫌って相手にしない。振る。遊子方言「大きに―・けてやりんした」
②振付けをする。
ふり‐つ・める【振り詰める】🔗⭐🔉
ふり‐つ・める【振り詰める】
〔自下一〕
自分に言い寄る異性を嫌って相手にしない。きらいぬく。浮世風呂4「―・めた女郎もとうとう真実にほれてくるわさ」
ふり‐て【振り手】🔗⭐🔉
ふり‐て【振り手】
常に客を振る遊女。浄瑠璃、双生隅田川「野上の宿で全盛の太夫、海道一の―」
ふり‐とば・す【振り飛ばす】🔗⭐🔉
ふり‐とば・す【振り飛ばす】
〔他五〕
振って飛ばす。
ふり‐にげ【振り逃げ】🔗⭐🔉
ふり‐にげ【振り逃げ】
野球で、打者が第三ストライクを空振りしても、捕手がその投球を直接捕球しなければアウトにならないで一塁に走ることができるプレー。走者が一塁にいない場合、あるいは二死の時に成立する。
ふり‐ぬ・く【振り抜く】🔗⭐🔉
ふり‐ぬ・く【振り抜く】
〔他五〕
ふりはなす。宇治拾遺物語2「その手にさげたる相撲をば投げければ、―・きて、二三段ばかり投げられて倒れ伏しにけり」
ふり‐は・う【振り延ふ】‥ハフ🔗⭐🔉
ふり‐は・う【振り延ふ】‥ハフ
〔自下二〕
わざわざする。ことさらにする。宇津保物語俊蔭「かく―・へ給へるに、いかで隠れむとて」
ふり‐はえ【振り延へ】‥ハヘ🔗⭐🔉
ふり‐はえ【振り延へ】‥ハヘ
〔副〕
わざわざ。ことさら。ふりはえて。源氏物語夕霧「いと軽らかならぬ御さまにて、かく―急ぎ渡らせ給へる御心ばへを」
⇒ふりはえ‐て【振り延へて】
ふりはえ‐て【振り延へて】‥ハヘ‥🔗⭐🔉
ふりはえ‐て【振り延へて】‥ハヘ‥
〔副〕
(→)「ふりはえ」に同じ。土佐日記「くすし―とうそ、白散、さけ加へてもて来たり」。日葡辞書「フリハエテユク」
⇒ふり‐はえ【振り延へ】
ふり‐はな・す【振り放す】🔗⭐🔉
ふり‐はな・す【振り放す】
〔他五〕
①振ってはなれさせる。ふりすてる。ふりはなつ。「取りすがる相手を―・す」
②追ってくる者を引き離す。ふりきる。「2位を―・す」
ふり‐はな・つ【振り放つ】🔗⭐🔉
ふり‐はな・つ【振り放つ】
〔他五〕
(→)「ふりはなす」に同じ。
ふり‐はな・る【振り離る】🔗⭐🔉
ふり‐はな・る【振り離る】
〔自下二〕
ふりすてて離れる。源氏物語夕顔「人に似ぬ心強さにても、―・れぬるかな」
ふり‐はば【振り幅】🔗⭐🔉
ふり‐はば【振り幅】
⇒しんぷく
ふり‐はら・う【振り払う】‥ハラフ🔗⭐🔉
ふり‐はら・う【振り払う】‥ハラフ
〔他五〕
振ってはなれさせる。まとわりつくものを遠ざける。払いのける。「涙を―・う」「追いすがる者を―・う」「不吉な考えを―・う」
ふり‐ほど・く【振り解く】🔗⭐🔉
ふり‐ほど・く【振り解く】
〔他五〕
ふり動かして、もつれやからまりをほどく。「しがみつく手を―・く」
ふり‐ま・く【振り撒く】🔗⭐🔉
ふり‐ま・く【振り撒く】
〔他五〕
まきちらす。あちこちに注ぐ。「水を―・く」「愛嬌を―・く」「噂を―・く」
ふり‐まわ・す【振り回す】‥マハス🔗⭐🔉
ふり‐まわ・す【振り回す】‥マハス
〔他五〕
①振りながらまわす。「刀を―・す」
②むやみに使う。「権力を―・す」
③ひけらかす。「通つうを―・す」
④思うままに人を動かす。翻弄する。「捜査陣を―・す」「デマに―・される」
ふり‐みせ【振り見せ】🔗⭐🔉
ふり‐みせ【振り見せ】
日本舞踊で、振付師が自分で工夫した振りを踊ってみせ、上演者の注文を聞くこと。
ふり‐みだ・す【振り乱す】🔗⭐🔉
ふり‐みだ・す【振り乱す】
〔他五〕
髪などを振って乱す。
ふり‐む・く【振り向く】🔗⭐🔉
ふり‐む・く【振り向く】
[一]〔自五〕
顔を後ろに向けて見る。かえりみる。また、注意を向ける。「後ろを―・く」「バーゲンには―・きもしない」
[二]〔他下二〕
⇒ふりむける(下一)
ふり‐む・ける【振り向ける】🔗⭐🔉
ふり‐む・ける【振り向ける】
〔他下一〕[文]ふりむ・く(下二)
①他の方向を、特に、後ろを向かせる。「顔を―・ける」
②他の用途などに回してあてる。「積立金を返済に―・ける」
ふり‐わ・ける【振り分ける】🔗⭐🔉
ふり‐わ・ける【振り分ける】
〔他下一〕[文]ふりわ・く(下二)
①二つに分ける。半分にする。「髪を―・ける」
②割りあてて分ける。分配する。「仕事を―・ける」
③前後に分けて担う。「荷物を―・ける」
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