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かり・る【上る】🔗🔉

かり・る上る】 〔自四〕 (→)「かる(上る)」に同じ。音曲声出口伝「祝言の声には機を張る故に調子の―・る癖有り」 ○借りる八合済す一升かりるはちごうなすいっしょう (「済す」は返済する意)8合借りたら1升(10合)にして返すように、人にものを返すときにはお礼をせよということ。 ⇒か・りる【借りる】

か・る【上る】🔗🔉

か・る上る】 〔自他四〕 音が高くなる。また、高くする。尺八などで、おさえ方を変えないで、その音を少し高くする場合にいう。↔減る。→めりかり

のぼ・る【上る・登る・昇る】🔗🔉

のぼ・る上る・登る・昇る】 〔自五〕 (順々にたどって高い所へ行く) ①高い所へ行く。万葉集7「志賀の白水郎あまの塩焼く煙風をいたみ立ちは―・らず山にたなびく」。大鏡時平「階はしに―・りて見るに」。日葡辞書「ヘイニテヲカケテ、ドウジニノボリコエントシケルトコロヲ」。「空に日が―・る」「木に―・る」 ②上流へ進む。さかのぼる。万葉集18「夏の夜は道たづたづし船に乗り川の瀬ごとに棹さし―・れ」。「魚が川を―・る」 ③昔にさかのぼる。源氏物語若菜下「―・りての世を聞き合せ侍らねばにや」 ④京へ行く。都へ向かって行く。万葉集20「大君の命みことかしこみ於保の浦を背向そがいに見つつ都へ―・る」 ⑤(内裏が北にある京都市中を)北に行く。あがる。 ⑥貴人の御座近くへ参上する。更級日記「梅壺の女御の―・らせ給ふなる音なひ、いみじく心にくく優なるにも」 ⑦高い位につく。昇進する。源氏物語桐壺「帝王の、上なき位に―・るべき相そうおはします人の」。源氏物語絵合「齢足らで官位高く―・り世に抜けぬる人の」 ⑧物の上に置かれる。「食卓に―・る」 ⑨のぼせる。逆上する。源氏物語若菜下「つつましと物を思ひつるに、気の―・りぬるにや」 ⑩(→)対策1のために出場する。宇津保物語俊蔭「度々―・りたる学生のをのこども、才ある男手惑ひをして、一くだりの文を奉らぬに」 ⑪数量がある程度に達する。「死者数千に―・る」 ⑫取り出して示される。提示される。取り扱われる。「話題に―・る」 ◇広く一般には「上」を使う。「登」は、山や木などの高い所へ意図的に進んだり、演壇・マウンドなどにあがったりする場合に、「昇」は、太陽や月が空高く現れたり、煙が勢いよく上方へ流れる、またエレベーターなどで建物の上階へ一気に至る、さらには高い地位に就く場合などに使う。

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