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お・りる【下りる・降りる】🔗🔉

お・りる下りる・降りる】 〔自上一〕[文]お・る(上二) 上から下への移動を示すが、到達点に焦点をおく点で「さがる」と異なり、目的・意図のある作用を示す点で「おちる」と異なる。 ①高い所からだんだんに移って下の位置・場所に着く。また、そのような状態になる。後撰和歌集「よと共に峰へ麓へ―・り登り行く雲の身は我にぞ有ける」。枕草子78「いみじう霧りわたりたる庭に―・りてありくを」。「遮断機が―・りた」「肩の荷が―・りる」 ②車・舟などの乗物から出る。竹取物語「舟より―・りてこの山の名を何とか申すと問ふ」。枕草子33「車とどめて―・るる人」。「次の駅で―・ります」 ③貴人の前から退く。退出する。源氏物語野分「中将―・りてなかの廊の戸より通りて」 ④位を退く。職を辞す。役がらをことわる。大鏡陽成「世をしらせ給ふこと八年位―・りさせ給ひて」。後撰和歌集「殿上―・りて侍りける時」。「彼はあの役を―・りるそうだ」「政権の座を―・りる」 ⑤勝負事などで、参加する権利をすてる。また、役から退く。「つきが回ってくるまで絶対に―・りない」 ⑥《下》役所などから指示や決定などがくだされる。「許可が―・りる」「恩給が―・りる」 ⑦《下》体内から、下に出る。「回虫が―・りる」 ⑧露・霜・霧などが置く。冬の日「霧―・りて本郷の鐘七つきく」(杜国)。「初霜が―・りる」 ⑨固形物が磨られて粒子状になる。日葡辞書「チャ(茶)ガヨウヲルル」。「硯がわるくて墨がよく―・りない」 ◇用字で、「下」は「上」の対、「降」は「乗」「登」の対になる意味の場合に使うことが多い。

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