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つた・える【伝える】ツタヘル🔗⭐🔉
つた・える【伝える】ツタヘル
〔他下一〕[文]つた・ふ(下二)
(室町時代からヤ行下二段にも活用。何かを経由して事物・作用などの位置を移動させる意)
➊つたわらせる。
①言葉を取りつぐ。また、(ひろく)言い知らせる。源氏物語桐壺「ややためらひて仰せ言―・へ聞ゆ」。源氏物語少女「唐土にも、もて渡り―・へまほしげなる世の文どもなり」。「命令を―・える」「よろしくお―・えください」
②次々に後代に言い知らせる。語りつぐ。源氏物語若紫「世がたりに人や―・へむたぐひなく憂き身をさめぬ夢になしても」。「名を後世に―・える」
③学問や技芸などを教え授ける。師匠から弟子に伝授する。源氏物語少女「宮はよろづの物の上手におはすれば、いづれも―・へ奉り給ふ」。「秘伝を―・える」
④物事を渡し授ける。譲りわたす。源氏物語梅枝「をさをさ見はやすまじからんには―・ふまじきを、まして朽ちぬべきをなど聞えて奉れ給ふ」。「財産を子孫に―・える」
⑤はこぶ。もたらす。また、(作用を一方から他方へ)移す。「仏教と共に、数多の経典をも―・えた」「熱を―・える」
➋受け継がれて来る。ものをうけとめる。
①聞いて知る。伝聞する。源氏物語胡蝶「もてはなれぬさまに―・へ聞き給ひて」
②学問や技術などの伝授をうける。うけつぐ。宇津保物語初秋「さる有難き手を―・へとりて、誰も誰も少しづつなりとも聞えつべかりける」。源氏物語明石「女五の宮さる世の中の上手に物し給ひけるを、その御筋にて取り立てて―・ふる人なし」。「古代の文化を今に―・える」
③物事をひきつぐ。源氏物語松風「みづから領ずる所に侍らねど、また、知り―・へ給ふ人もなければ、…年ごろかくろへ侍りつるなり」
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